記事カテゴリー:海外情報
 国内で唯一、ドイツ表現主義のデザインを取り入れた橋といわれるのが「厩橋」である。3連のアーチがリズミカルに連なる(❶)。橋梁構造は、橋長1...
紅林 章央『コア東京』2024年3月号
 この連載では、ウルクに始まりシンガポールまで、時代ごとの都市形成の軌跡を描いてきた。すなわち、古代、都市は河川近くに立地し、運河や道路...
河村 茂『コア東京』2024年2月号
 都営新宿線の森下駅で降り、新大橋通りを都心方面へ向かって300mほど歩くと、鮮やかなオレンジ色の2本の塔が見えてくる。クラシックな橋が多い隅...
紅林 章央『コア東京』2024年2月号
関東大震災が発災した1923(大正12)年当時は、まだラジオもテレビもなく、絵葉書は新聞と並ぶ最大の情報伝達ツールだった。このため関東大震災で...
紅林 章央『コア東京』2024年1月号
 浅草駅前で隅田川を跨ぐ赤いアーチ橋。この橋の上からフィリップ・スタルクがデザインしたあの金色の炎の写真を撮ったという方も多いのではない...
紅林 章央『コア東京』2023年12月号
 シンガポール(写真❶)は、マレー半島の突端にあり、インド洋と太平洋というふたつの大海を結ぶマラッカ海峡の玄関口に位置する(図①)都市国家...
河村 茂『コア東京』2023年12月号
 明治当初、東京市内の橋梁は、幕末の動乱と幕府の財政難で維持管理は疎かになり、老朽化が進行していた。このため新政府は、早期に架け替えに着...
紅林 章央『コア東京』2023年11月号
 隅田川を渡る橋は、1594(文禄3)年に「千住大橋」が徳川家康により架設され、次いで1661(寛文元)年には「両国橋」が架設された。当時、千住は...
紅林 章央『コア東京』2023年10月号
 北京(16,800km2)は、元・明・清、そして中華人民共和国の首都(現在、国の直轄市)で、人口は約1,230万人、内2/3は都市民で1/3は農民工※である...
河村 茂『コア東京』2023年10月号
 隅田川には、同じ形の橋梁はふたつとないといわれるほど多種多様な橋梁が架かる。このため、「橋の博物館」や「橋の展覧会」と呼ばれる。パリの...
紅林 章央『コア東京』2023年9月号
 復興を主導した内務省復興局土木部長の太田圓三は、大正13(1924)年7月2日に土木学会で開催された「帝都復興事業に就いて」という講演会で、関...
紅林 章央『コア東京』2023年8月号
 モスクワはロシア連邦の首都で、東ヨーロッパ平原の中央に位置(図①)、都心部をモスクワ川(ボルガ川支流)が蛇行しながら流れる。この地は比較...
河村 茂『コア東京』2023年8月号
 隅田川には、アーチ橋やトラス橋、ゲルバー鈑桁橋など多種多様な橋梁が架かることから、「橋の展覧会」といわれる。この中でも、一、二の人気を...
紅林 章央『コア東京』2023年7月号
 関東大震災の復興では、橋梁のデザインについて、復興局土木部長の太田圓三(1881–1926)や橋梁課長の田中豊(1888–1964)らは、建築家に任せる...
紅林 章央『コア東京』2023年5月号
 ニューヨークの中心・マンハッタン(59㎢)は、先住民の言葉で「丘の島」を意味する。この地には、かつて緩やかにうねるようにして野原が広がり...
河村 茂『コア東京』2023年4月号
 隅田川をはじめ、東京の橋の多くは関東大震災の復興で架けられたことは、多くの方の知るところである。震災による東京市の橋梁被害はどのような...
紅林 章央『コア東京』2023年4月号
 隅田川下流部で重厚なアーチを描く永代橋(❶)。現在の橋は、大正15(1926)年に関東大震災の復興で架橋された。現存する隅田川の橋では最古参で...
紅林 章央『コア東京』2023年3月号
 建築では、あの建物は〇〇さんの設計、この建物は△△さんの設計など、設計者の名前が前面に出てくる。しかし橋では、レインボーブリッジやベイブ...
紅林 章央『コア東京』2023年2月号
 ユーラシア大陸の西端、そのまた沖の向こうに位置する島国イギリス(図1)。国土は日本の2/3ほどで首都ロンドンの市街には、南西部から東部にか...
河村 茂『コア東京』2023年1月号
 東京は古くから川や運河に囲まれ、水の都と言われてきました。川が多いということは、必然橋も多いということ。戦後、戦災の復興や首都高建設に...
紅林 章央『コア東京』2023年1月号
 近世・欧州の地では、数々の改革を経て中世封建社会から近代工業社会へと大きく転換していく。その契機となったのは、小氷河期(14–18世紀)と呼...
河村 茂『コア東京』2022年11月号
 イスタンブール(旧コンスタンティノープル)は、トルコ北西部、マルマラ海の北岸に位置し、市街はボスポラス海峡(長さ30km、幅は狭い所で700m...
河村 茂『コア東京』2022年9月号
 2016年5月号から始まった本連載で、コンバージョン建築を巡った都市の数は25ヶ国50都市以上にも及ぶ。最終回の今回は、特定の都市を巡るのではな...
小林 克弘『コア東京』2022年5月号
 バグダード(図1)の歴史は古い。集落の存在は、BC3000年代、古代メソポタミア・シュメール都市の時代に確認されている。また、BC1800年頃の記録...
河村 茂『コア東京』2022年4月号
 芸術の都パリは、コンバージョンの都でもあり、その発展に大きく貢献してきた。ちなみに、現在の「ルーヴル美術館」(1、2)は、12世紀以来、国...
小林 克弘『コア東京』2022年3月号
 都市長安(現在名、西安)は、中国の内陸部をかなり入った、関中盆地(図1)に位置する。この地は、南に富士山と同じ高さの、太白山を主峰とする...
河村 茂『コア東京』2022年1月号
 都市ローマは、イタリア半島中部に位置、地中海のティレニア海岸から、約25km入ったところにあり、典型的な地中海性気候の土地である。ローマは...
河村 茂『コア東京』2021年11月号
 ベルギーは、隣接するフランス、ドイツ、オランダの干渉を受けたため、独立は1830年代であるが、ヨーロッパ大陸では最初に産業革命を経験した産...
小林 克弘『コア東京』2021年10月号
 オリエントとの交易活動を通じ、BC3000年頃エーゲ海に広まった青銅器文明。BC2000年以降は、このエーゲ海の地に順次、クレタ、ミケーネ、トロイ...
河村 茂『コア東京』2021年9月号
 スペインの諸都市は、地方色が強く、魅惑的な都市が多い。本稿では、16世紀以降スペインの首都として発展したマドリードおよび古代ローマ時代か...
小林 克弘『コア東京』2021年7月号
 都市は、人類が狩猟・採取から農業・牧畜生活へと移行、食糧生産が拡大し人口が増加、また余剰も出て社会集団内で職能分化・階層分化が起こり、...
河村 茂『コア東京』2021年7月号
 サンフランシスコは、カリフォルニア州北部の金融・文化の中心であり、観光地としても人気が高い。地形的には、北に向かって飛び出た半島の先端...
小林 克弘『コア東京』2021年5月号
ノルウェーと聞くと、フィヨルドやサーモンなどの海産物が思い出されるが、都市や建築については、すぐに思い出されるものが少ないかもしれない。...
小林 克弘『コア東京』2021年3月号
 バンコクの建築コンバージョンといっても、想像しにくいかもしれない。というのも、バンコクは、三島由紀夫の小説「豊饒の海、最終巻、『暁の寺...
小林 克弘『コア東京』2020年12月号)
 マカオは、16世紀半ばからポルトガルのアジア拠点として発展し、1999年に中国に返還され、独自の発展を遂げている。  マカオを象徴する都市光景...
小林 克弘『コア東京』2020年10月号)
 デンマークの首都コペンハーゲンは、もともと商人たちの港という意味であり、デンマーク東部のシェラン島の東端に位置し、貿易と軍事の拠点であ...
小林 克弘『コア東京』2020年8月号)
カナダ西岸の都市、バンクーバーは、北米有数の国際都市であり、近年ではさまざまな都市人気ランキングで上位に入る。しかし、都市の歴史は浅く、...
小林 克弘『コア東京』2020年6月号)
ハンガリーは、マジャル人を中心につくられた多民族国家であり、10世紀に王国が建国されて、中世には中央ヨーロッパの大国となったが、その後、多...
小林 克弘『コア東京』2020年4月号)
チェコ共和国の首都プラハは、モルダウ川河畔に位置する美しい都市である。プラハ市内を北に向かって流れるモルダウ川は、エルベ川に通じて、北海...
小林 克弘(『コア東京』2020年2月号)
ベルリンは、1990年の東西ドイツ統一の翌年にドイツ連邦共和国の首都に復活して以降、再びドイツの政治・芸術文化の中心となり、人口約350万人を誇...
小林 克弘(『コア東京』2019年12月号)
 ゲルマン民族は大移動後、衰退の一途をたどるローマ社会に融けこみ、着実に教勢を高める基督教を受け入れることによって欧州文化の原点に立った...
浅野 忠利(『コア東京』2019年11月号)
 日本で、満州と呼ばれる中国東北部は、19世紀以降、清国、帝政ロシア、日本が入り乱れた複雑な歴史を持つ。中国東北部は、清を建国した女真族(...
小林 克弘(『コア東京』2019年10月号)
 1914年にケルンでドイツ工作連盟の展覧会と総会が開かれた。後のル・コルビュジエことシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(1887–1965)も招かれ...
加藤 道夫(『コア東京』2019年9月号)
 ヘルシンキにおけるコンバージョンの大きな契機となるのは、市街地の東側に位置するサウスハーバーに面する地区、特にカタヤノッカ地区である。...
小林 克弘(『コア東京』2019年8月号)
前回のエストニア共和国首都タリンに引き続き、バルト三国を巡ろう。ラトビア共和国の首都リガは、人口約70万人のバルト三国で最大の港湾都市であ...
小林 克弘(『コア東京』2019年6月号)
1919年、ヴァイマールにあった公立の工芸学校を統合改編し、新しい発想の建築・芸術教育機関「バウハウス」を設立し、校長として活躍するヴァルタ...
杉本 俊多(『コア東京』2019年3月号)
 タリンと聞いても、ピンとこない方も多いかもしれない。バルト三国の最北に位置するエストニア共和国の首都であり、バルト海フィンランド湾に面...
小林 克弘(『コア東京』2019年2月号)
 ドイツが第一次世界大戦で敗北した結果誕生したいわゆる「ヴァイマール共和国」は、1919年から1933年までのたった14年という短い生涯であった。
黒川 剛(『コア東京』2019年1月号)
 バウハウスは1919年にドイツのヴァイマールに設立された写真、工芸、陶芸、デザインなどを含む美術と建築の総合的な教育を行う国立の学校であっ...
田中 辰明(『コア東京』2018年11月号)
 今回は、前回のシドニーに続き、オセアニアの主要な3都市を巡る。これらの3都市は、都市の発展史が異なり、その過程でつくられた既存建築ストッ...
小林 克弘(『コア東京』2018年10月号)
今回から2回続けて、オセアニアの諸都市におけるコンバージョン建築を巡ろう。具体的には、オーストラリアのシドニーとメルボルンとブリスベン、...
小林 克弘(『コア東京』2018年9月号)
はじめに  北イタリアの中心都市ミラノは、歴史の蓄積に加えて、諸分野の現代デザインでも世界を主導する都市である。ミラノの建築コンバージョン...
小林 克弘『コア東京』2018年4月号)
はじめに  ヴェネチアは、時間の流れを忘れさせる水の都である。旧市街、とりわけ「カナル・グランデ」(大運河)沿いの光景(1)、「サンマルコ...
小林 克弘(『コア東京』2018年2月号)
はじめに  ソウルでは、他国にやや遅れて、近年、コンバージョンによるストック活用が盛んになりつつある。その中には、日本統治時代の施設も含ま...
小林 克弘(『コア東京』2017年12月号)
 ニューヨークで最も特異な形で目を惹くこの美術館は、五番街セントラルパークの東向かい八八丁目と八九丁目の間にあります。一九四三年に実業家...
森川 浩弌郎(『コア東京』2017年11月号)
 ウイーン国立歌劇場はドイツ語でシュターツオパー(Die Wiener Staatsoper)、楽都ウィーンの基幹となる建物名であり、ここを本拠とするオペラ・...
川又 進(『コア東京』2017年11月号)
 港支部の昨年度の研修旅行は熊本地震の被災地を訪問してさまざまな教訓を得た。今年度は、一昨年度のアンコールワットに続き、海外での研修とし...
磯永 聖次(『コア東京』2017年11月号)
はじめに  シンガポールと香港は、共に旧英国領交易都市として発展した島であり、中国系住民が最も多く、現在アジアのグローバル商業の中心として...
小林 克弘(首都大学東京教授)(『コア東京』2017年9月号)
はじめに 台湾(中華民国)は、観光地としても人気があるが、建築コンバージョンの宝庫でもある。特に、日清戦争後の日本統治時代(1895-1945)に...
小林 克弘(『コア東京』2017年6月号)
今回は、インドの3都市、デリー、ジャイプル、ムンバイ(旧ボンベイ)に見られるコンバージョンを取り上げたい。周知の通り、インドの歴史は…
小林 克弘(『コア東京』2016年12月号)
建築コンバージョンの盛んな上海 今回はアジアの都市に目を移し、まずは複雑な歴史をもつ上海を取り上げたい。 上海というと、まず思い…
小林 克弘(『コア東京』2016年10月号)
東京都文京区と杉並区、ふたつの住宅街に残る文豪ゆかりの建物が、同じころ(2014年末)解体の危機に直面し、それぞれ市民団体が保存へ向けて…
村田 くるみ(『コア東京』2016年9月号)
復興の古都、ワルシャワ 前回は、ニューヨークという、短期間に着実な都市発展を遂げた都市の中でのコンバージョンが果たしている役割を解説した。…
小林 克弘(『コア東京』2016年8月号)
 2年に1度、南ドイツのミュンヘンで開かれる建築の総合見本市BAU(バウ=国際建築・建材・建築システム専門見本市)が、2015年1月19日から24日まで、6日間にわたって、ミュンヘン見本市会場で開催された。…
小室 大輔(『コア東京』2015年4月号)
 先号に引き続き、2015年1月にドイツのミュンヘンで開催された建築総合見本市BAU(バウ)について報告させていただく。なお先号でも触れたが、なお本稿は日経BP 社が発行する…
小室 大輔(『コア東京』2015年5月号)
 先々号と先号に引き続き、2015年1月にドイツのミュンヘンで開催された建築総合見本市BAU(バウ)について、3回目の報告をさせていただく。これまでの2回を簡単に振り返ると、1回目はBAUの概要について…
小室 大輔(『コア東京』2015年6月号)
当会会員、所員33名の大勢の参加により、平成27年度アジア研修旅行「現代の台湾 建築・都市研修視察」が、5月22日(金)〜24(日)の…
福島 賢哉、児玉 耕二、三代川 俊雄、安藤 暢彦、押川 照三、米田 正彦(『コア東京』2015年8月号)