第26回建築ふれあいフェア開催
「つくる─建築・環境・未来─」環境配慮・省エネ・再エネのメッセージを込めて
小山 美季子(東京都建築士事務所協会理事・江東支部、(株)ノムラアークス東京一級建築士事務所)
- 主催:
- 一般社団法人東京都建築士事務所協会
- 共催:
- 新宿区
- 後援:
-
東京都
一般社団法人日本建築士事務所協会連合会
一般社団法人東京建築士会
公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部
一般社団法人日本建築構造技術者協会
一般社団法人東京建設業協会
一般社団法人東京構造設計事務所協会
一般社団法人東京都設備設計事務所協会
一般社団法人日本建築積算事務所協会関東支部

会場平面図
「つくる」をテーマに、新規また既存の空間をより快適で環境にやさしい安全な街・建物・家に築き上げていくことを、会場にいる建築士と一緒に考える場として、各支部のワークショップや展示ブースが展開され、昨年よりさらに多くの来場者を迎えた。

挨拶する千鳥義典会長。

竹内英央新宿区建築指導課長。

越阪部三男委員長。
9月6日(土)
オープニングセレモニー
最初に千鳥義典本会会長より、「東京都建築士事務所協会は安全なまちづくりに努めています。フェアでは多彩なプログラムが用意されており、建築の魅力を感じていただければ幸いです。関係者の皆様に感謝し、フェアを楽しんでください」との挨拶があった。オープニングセレモニー
引き続き、竹内英央新宿区都市計画部建築指導課長より、共催の吉住健一新宿区長からの挨拶が披露された。「皆様には日頃より新宿区政にご協力いただき感謝申し上げます。今年の建築ふれあいフェアは『つくる』をテーマに、環境にやさしい街づくりを目指しています。新宿区耐震推進協議会と連携し、『しんじゅく耐震フォーラム2025』も開催されます。東京都建築士事務所協会との連携の重要性を強調し、今後も協力をお願いしています。建築ふれあいフェアが建築を身近に感じる貴重な機会となることを期待しています」。
そして建築ふれあいフェア特別委員会の越阪部三男委員長より以下の開会の挨拶があった。「ご来場いただきありがとうございます。このイベントは建築士事務所の社会貢献と次世代への伝達を目的としています。模型展示や折り紙などを通じて建築の魅力を伝えます。熱中症対策や分別廃棄にもご協力をお願いします。皆様と共に楽しいイベントにしたいと思います。それでは、スタートします」。第26回建築ふれあいフェアが幕を開けた。

ケンチくんとお散歩。
ケンチくんとお散歩
フェアの公式キャラクター「ケンチくん」が会場に登場し、来場者とともに会場内を歩きながら写真撮影を楽しんだ。ケンチくんと一緒に写真に収まった子どもたちの笑顔が印象的で、会場全体が和やかなムードに包まれた。

青年部会:建築ワンダーランド「みんなでつくるモザイクタイルアート」。
青年部会:建築ワンダーランド
毎年盛り上がるタイルクラフトのコーナー。今年は4色のフォトフレームにカラフルなモザイクタイルを合わせてフレームをつくるワークショップだった。親子連れや、女性のグループで多くの方がクラフト制作に夢中になっていた。来場者が作成したフレームは会員がドライヤーで乾燥させて、その場でお渡しした。思い出の写真などを飾っていただき、このフェアの記憶が皆様の心に残ることを願っている。

港支部:親子で楽しむ「泥だんご」。
港支部
地球のような色付けを行い、ビンなどで丁寧に磨きをかけて、つやつやの泥だんごをつくるコーナー。泥だんごにだんだんつやが出てくると、来場者の皆さんも作業に熱が入り、会場は大いに盛り上がっていた。

新宿支部:折り紙建築をつくろう。
新宿支部
折り紙建築をつくるコーナー。折り紙に、折り目と切れ目を入れて、凹凸をうまく作ると建築物のように折り紙が生まれ変わる。紙の裏表の色の変化も相まって、紙が立体に変化し、建築物に生まれ変わる様子が来場者に喜ばれていた。

台東支部:建築端材でオリジナルストラップをつくろう。
台東支部
建築端材でオリジナルストラップをつくるコーナー。今までの建築端材に加えて、今年のNHK大河ドラマ「べらぼう」の主人公、蔦屋重三郎のキャラクターも加えてマスコットをつくる趣向。今年は各町内の提灯が会場に提げられ、三社祭りの提灯もあれば、吉原の提灯もあり、江戸情緒豊かなブースとなっていた。

中央支部:建物調査に使用するドローンを展示。
中央支部
ドローンによる次世代の建物調査として、実際に現場で使用されているドローンが展示された。従来は調査が難しかった場所も、ドローンの活用によって効率的かつ安全に点検できることを紹介し、来場者の関心を集めていた。

大学生卒業設計作品展。
大学生卒業設計作品展
学生の豊かな発想力に溢れた力作が並んだ。今年は早稲田大学、工学院大学、東京都市大学から8作品が出展された。

建築模型展示。
各支部・正会員の建築模型展示
「つくる」をテーマにした今年の新企画。新宿支部、千代田支部、中央支部、港支部、立川支部、台東支部、南部支部、西多摩支部から11事務所16作品が集結。大規模なプロジェクトの高層ビルから住宅模型もあり、建物用途もバラエティに豊かだった。いずれも見応えのある精密な建築模型で、熱心に鑑賞している来場者の姿があり、建築とのふれあいが実感できるものだった。

今昔写真展。
今昔写真展
昔の東京の街の姿と、現在の街の姿をできるだけ合わせた視点で、新旧2枚の写真を並べたコーナー。失われたかつての東京の姿と現在の姿を比較して見せており、日々移り行く東京の姿が一目でわかるようになっていた。東京にも、これだけのバラエティに富んだまちなみや建築遺構があり、建築と街の変化が密接に関わっているのが伝わった。その背後には建築士たちの技術と想いがあり、まちづくりを支える建築士の役割が見える展示であった。

しんじゅく耐震フォーラム2025。

(公財)東京都農林水産振興財団。





出展ブース。
各展示ブース等
休憩スペースの前に設置された75インチのモニターでは支部・正会員と賛助会11社の動画が放映された。多くの企業・団体がパネルや商品の展示を行い、来場者にアピールしていた。正会員ブース・パネル展示にサンメイト、佐藤総合計画、シードルデザインハウスのほか、青年部会展示があった。賛助会ブース・パネル展示にはYKK AP、地耐協、BM-Vietnam、ニチハ、文化シャッター、三協/日本品質保証機構、サニックスエンジニアリング、三和シャッター、矢作建設があった。関連団体ブースとして、東京構造設計事務所協会、日本外断熱協会、東京都農林水産振興財団が出展。行政コーナーとして新宿区が出展した。
建築なんでも無料相談
会員事務所の建築士がリフォームや耐震、省エネなどさまざまな相談に親身に対応し、来場者から信頼を集めていた。今年はステージイベントの規模を縮小したが、各支部や団体のワークショップが盛況であった。入場ゲートは幟を連ねたお祭り風のデザインで、ケンチくんの撮影会も映える配置となった。会場の気温対策として冷風機を設置し、ペットボトルの分別廃棄などSDGsを意識した運営も行われた。
(小山 美季子|会誌専門委員会)

第4回こどもけんちく児童画コンテスト表彰式。

こどもけんちく児童画作品展。
9月7日(日)
第4回こどもけんちく児童画コンテスト表彰式 13:30~14:00
第4回目となる「こどもけんちく児童画コンテスト表彰式」が越阪部三男実行委員長の挨拶により開会した。今年のテーマは「すんでみたい“いえ” くらしてみたい“まち”」。テーマに沿ったたくさんのすばらしい作品の中から会長賞に選ばれたのは、富田直寛さん(小学3年生)の「家ぞくがえがおでくらせる自由でエコな家」。表彰状を授与した脇宗一郎副会長の講評は、「海に浮かぶカプセルの中で親子が会話を楽しんでいる姿が描かれていることから家族でたくさんの時間を過ごしたいという意図がこめられていると感じる。羽が付いていることから空も飛べるようである。また、カプセルの中の緑で酸素を作ったり、波や風を動力として動くエコな発想に感心した。暖かく楽しい絵をこれからも描いて欲しい」とのことであった。第4回こどもけんちく児童画コンテスト表彰式 13:30~14:00
続いて実行委員長賞は、村木俊熙さん(小学5年生)の「未来のキノコの街」。表彰状を授与した越阪部三男実行委員長の講評は、「キノコの傘の上にソーラーパネルを載せ下のヒダの部分は換気ファンになっていて環境と家をうまくつなげている。柄の部分の家の中を覗くと1階がトイレ、2階がお風呂、3階がダイニングキッチンで4階がリビングに見える。とすると隣の小さなキノコが寝室かな?と想像させられる。アリがいたり草が生えていたり、鳥や蝶が飛んでいるとても環境豊かな中に建っているのがわかる。想像力も含め非常に良い作品である」とのことである。
その他、金賞は2作品で長友成志レックスさん(小学4年生)の「生きものあふれる ろかハウス」と、小菅巴哉斗さん(小学4年生)の「レインボーランド」。銀賞は3作品で臼井健悟さん(小学4年生)の「海の中のゴミをへらし「うれしい」をふやす家」、師岡美月さん(小学5年生)の「遊びにきてね、海のまち」と、会田光杏さん(小学2年生)の「しぜんにやさしい空気としあわせの木」。銅賞は5作品で郭絢稀さん(小学3年生)の「ふしぎな貝の家」、鈴木海翔さん(小学4年生)の「空を翔る未来都市」、小塊万柚子さん(小学4年生)の「地球にやさしいカラスあげはちょうハウス」、若宮舞佳さん(小学2年生)の「わたしのすみたい島」と、稲葉さえさん(小学2年生)の「しぜんの町」が表彰された。表彰式の後に受賞者とケンチくんの記念撮影で結びとなった。みなさん、おめでとうございます。
(鈴木 文雄|墨田支部)
エンディング
2日間に亘り開催された建築ふれあいフェアは最後に実行委員長の越阪部三男理事より閉会の挨拶が行われた。「『つくる』というテーマで開催し、多くの方に参加いただきとても良いイベントになった。開催日の直前には台風もあり、また暑い中でも大きな事故もなく無事に開催できた。また来年、再来年と続く良いイベントにしたい。」と締めくくられた。
(倉部 広大|会誌専門委員会)

小山 美季子(こやま・みきこ)
東京都建築士事務所協会理事・江東支部、(株)ノムラアークス東京一級建築士事務所
1961年 鳥取県生まれ/住宅メーカー、インテリアデザイン事務所勤務を経て、(株)ノムラプロダクツ入社/2022年 乃村工藝社グループ再編によりノムラプロダクツ、スクエア、TNP3社合併により(株)ノムラアークス東京一級建築士事務所在籍/江東支部
1961年 鳥取県生まれ/住宅メーカー、インテリアデザイン事務所勤務を経て、(株)ノムラプロダクツ入社/2022年 乃村工藝社グループ再編によりノムラプロダクツ、スクエア、TNP3社合併により(株)ノムラアークス東京一級建築士事務所在籍/江東支部

鈴木 文雄(すずき・ふみお)
東京都建築士事務所協会理事、会誌専門員会、墨田支部
1966年 東京都生まれ/1989年 東京デザイナー学院卒業後、有限会社鈴木設計一級建築士事務所入社/現在、同代表取締役
1966年 東京都生まれ/1989年 東京デザイナー学院卒業後、有限会社鈴木設計一級建築士事務所入社/現在、同代表取締役

倉部 広大(くらべ・こうだい)
東京都建築士事務所協会青年部会副部会長・新宿支部、株式会社三悦設計構造設計室
1987年東京都生まれ/2008年 日本工学院専門学校卒業/2008年(株)ビームス・デザイン・コンサルタント入社/2020年(株)三悦設計/現在、同構造設計室室長
1987年東京都生まれ/2008年 日本工学院専門学校卒業/2008年(株)ビームス・デザイン・コンサルタント入社/2020年(株)三悦設計/現在、同構造設計室室長
カテゴリー:東京都建築士事務所協会関連
タグ:建築ふれあいフェア







