新宿5丁目は、かつての甲州街道の宿場、「内藤新宿」の一部です。当初の甲州街道には高井戸まで宿場がなく、日本橋から2里程度のところに宿場が必要とされ、鳥越(台東区)の名主連が幕府にかなりの上納をして内藤新宿を開設します。しかし、徳川吉宗による享保の改革のとき、風紀の乱れから一時廃止されましたが、その後復活し現在に至っています。「新宿歴史博物館」(新宿区三栄町22 tel. 03-3359-2131)のジオラマに、江戸時代の繁栄ぶりを見ることができます。また、渡菱ビル近くには「新宿ゴールデン街」が控え、1950年代の雰囲気を感じることができます。
2011年3月11日の東日本大震災は記憶に新しところですが、発災時に構造関連の委員会が東照ビルで行われていてかなり揺れたそうです。その後耐震診断を実施したところ、指標値よりかなり低いことが判明し、沿道耐震確認や評価を行っている当協会が耐震性の低いビルにいるのはいかがなものかということになり、さらに1フロアで効率よくできないかと選ばれたのが、この渡菱ビル(1988年竣工、設計施工:鹿島建設)3階でした。
案内には駅から至近とありますが、都営地下鉄新宿線「新宿3丁目駅」改札からは徒歩10分前後かかりますのでお気をつけ下さい。最寄りの地下からの出口「E2」は、地下3階から自力(徒歩)で上がらなければなりません。「B3」から「伊勢丹」内を歩いたほうが、エスカレータ等を利用できるので少しは楽かと思います。
渡菱ビル3階でエレベータを下りると、入口が左右に2カ所あります。TAAFおよび事務所登録事務の利用者は右側のドアから入ります。中に入るといちばん奥に可動間仕切りで仕切られた会議室が4室、全体で使用すれば120名程度の会が開催可能で、これによって今まで借館して外部流失していた会費が節約できることは、各会員にとってうれしいことです。登録センターの裏にはコーヒーサーバがあり、会員は無料で利用できます。
電 話: 03-3203-2601(代表)
03-5272-1069(登録センター)
03-6228-0571(支援協会)
栗田 幸一(くりた・こういち)
建築家、株式会社栗田建築事務所所長、(一社)東京都建築士事務所協会台東支部支部長、編集専門委員会委員長
東京浅草生まれ/祖父、父と3代目/1970年 東海大学工学部建築学科卒業/1970〜74年 伊奈建築設計事務所/1975年 父の経営する株式会社栗田建築事務所入社し、現在に至る
東京浅草生まれ/祖父、父と3代目/1970年 東海大学工学部建築学科卒業/1970〜74年 伊奈建築設計事務所/1975年 父の経営する株式会社栗田建築事務所入社し、現在に至る
記事カテゴリー:東京都建築士事務所協会関連
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