熊本城の「復興城主」になりました
たちかわ支部
内山 浩一郎(東京都建築士事務所協会たちかわ支部、内山建築設計室一級建築士事務所)
城主証。
熊本城公式サイトの「復興城主」の頁。
 人と建物に大きな被害をもたらし、多数の犠牲者を出した「平成28年(2016年)熊本地震」は、災害の恐ろしさ、身近さを改めて思い知らされる出来事でした。
 熊本城も甚大な被害を受け、屋根瓦の落下や石垣が崩落し、この地震によりそれまで行っていた熊本城復元の寄付を求める制度(「一口城主」制度)も一時中止となりました。しかし熊本城の早期の復興を望む人びとの声も多く、継続的な復興財源確保のため、芳名板のデジタル化や新たな特典をつけて「復興城主」制度として再スタートしました。再スタートした「復興城主」制度は、1万円以上を寄付した人に対して、城主証の発行、城主手形の発行、デジタル芳名板への名前の記載、城主限定ブックレット贈呈などの特典がつくというものです(https://kumamoto-guide.jp/kumamoto-castle/fukkou/)。
 今回、たちかわ支部としても熊本地震に対する支援として、何かできないかと支部内でいろいろと議論してきました。結果、まずできることとして、この熊本城に対して寄付をすることに決定しました。具体的な内容としては、支部木造住宅耐震委員会として、災害による被害があった場合に、被災地の支援ができるように少しずつ蓄えてきた369,000円を、たちかわ支部として「復興城主」制度へ寄付しました。
 熊本市も予想を超える申し込みがあったようで、事務手続きが混雑して、すぐには対応できず、まず仮城主手形が送られてきました。そして、1カ月ほどしてお礼状と共に立派な城主証が送られてきました。支部としても支部ホームページの活動報告のコーナにさっそく掲載して、会員・協力委員の方々に報告しました。
 桜の馬場「城彩苑」内の歴史文化体験施設「湧々座」2階の専用コーナで検索すると、デジタル芳名板がスクリーンに映し出され、記念撮影ができるとのことです。熊本城にお立ち寄りの際は、ぜひご覧いただければと思います。
内山 浩一郎(うちやま・こういちろう)
東京都建築士事務所協会たちかわ支部副支部長、内山建築設計室一級建築士事務所
1968年 愛知県生まれ/有村建築設計事務所勤務を経て、2003年 内山建築設計室開業
記事カテゴリー:支部 / ブロック情報
タグ:熊本地震