団体別採用力スパイラルアップ事業 働き方改革・女性の活躍推進基礎セミナー──人材確保に向けた取り組みと中小企業にも適用される法規制
第2回 「多様な働き方」推進編
第2回 「多様な働き方」推進編
令和2(2020)年7月13日(月)14:00~16:00、Webセミナー
鈴鹿 美穂(東京都建築士事務所協会団体別採用力スパイラスアップ事業WG、台東支部)
建築士事務所経営において、人材確保のために必須事項である「働き方改革・女性の活躍推進」への取り組みについて学ぶ4回連続セミナー、今回第2回のテーマは「多様な働き方」。講師に、社会保険労務士で一級建築士でもある田中豪さんを迎えて、その全体像から運用の具体的内容に至るまでを解説いただいた。
そのための3つの手段として、
本セミナーでは導入による経営上のメリットとデメリット、浮き彫りになった課題などが、それぞれに解説された。
また共通する注意点として、どの制度を導入するとしても、就業規則に規定し、詳細な働き方を決めておくことが、トラブルを防止するために必要である。
①在宅勤務──自宅での業務:妊娠育児介護、自身の身体障がい等により通勤が困難な場合に適している。
②モバイルワーク──出先での業務:営業、現場等に適している。
③サテライトオフィス──社外のスペースでの業務:移動時間削減に有効な場合に適している。
テレワークには、通勤時間やリスクの削減、個々の家庭事情との両立、交通費やオフィスコストの削減、遠隔地での人材確保等のメリットがある。一方で集中力低下などによる生産性の低下を招く恐れもあり、会社の方針を明確化し、対策することが重要となる。また生活リズムの乱れや運動不足への注意喚起、社員とのコミュニケーションの機会を増やす等、配慮が必要となる。特に在宅勤務には、勤務中の公私の区別や電気通信費用負担など、導入により見えてくる課題に対応が必要である。
経営者にとっては意欲や能力の高い人材の定着、従業員にとってはワークライフバランスの実現、キャリア形成等のメリットがある。一方で従業員間の不公平感への配慮、時間短縮による業務内容の制限とそのマネジメント等の対策を必要とする。
本セミナーは毎回テーマを変えた全4回で、これからの設計事務所経営に不可欠な情報を、わかりやすく得る機会となります。今回のセミナーの冒頭には、新型コロナウイルスの影響分析と対応提言があったように、現状に即した内容をご提供します。
今後のセミナーの内容と日程は下記の通りです。Webで受講できますので、ぜひご活用ください。
セミナー内容:
セミナー内容:
※建築士事務所の方限定のセミナーです。(参加無料)
「多様な働き方」を実現する3つの手段
働き方改革関連法が目指す「多様な働き方」は、
- 自分で選択できる個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方
- 好循環な社会と、ひとりひとりがよりよい将来を目指す働き方
そのための3つの手段として、
- テレワーク(在宅勤務、モバイルワーク、サテライトオフィス)
- 短時間勤務制度
- フレックスタイム
本セミナーでは導入による経営上のメリットとデメリット、浮き彫りになった課題などが、それぞれに解説された。
また共通する注意点として、どの制度を導入するとしても、就業規則に規定し、詳細な働き方を決めておくことが、トラブルを防止するために必要である。
テレワーク
ICTを活用した場所にとらわれない働き方のことで、3つの形に分けられる。①在宅勤務──自宅での業務:妊娠育児介護、自身の身体障がい等により通勤が困難な場合に適している。
②モバイルワーク──出先での業務:営業、現場等に適している。
③サテライトオフィス──社外のスペースでの業務:移動時間削減に有効な場合に適している。
テレワークには、通勤時間やリスクの削減、個々の家庭事情との両立、交通費やオフィスコストの削減、遠隔地での人材確保等のメリットがある。一方で集中力低下などによる生産性の低下を招く恐れもあり、会社の方針を明確化し、対策することが重要となる。また生活リズムの乱れや運動不足への注意喚起、社員とのコミュニケーションの機会を増やす等、配慮が必要となる。特に在宅勤務には、勤務中の公私の区別や電気通信費用負担など、導入により見えてくる課題に対応が必要である。
短時間勤務制度
ライフステージや個々の状況に応じて、勤務時間や勤務日数をフルタイムより短縮しながら働く。経営者にとっては意欲や能力の高い人材の定着、従業員にとってはワークライフバランスの実現、キャリア形成等のメリットがある。一方で従業員間の不公平感への配慮、時間短縮による業務内容の制限とそのマネジメント等の対策を必要とする。
フレックスタイム
決められた範囲内で、1日何時間働くか、何時に出勤退勤するかを従業員自身が自由に決められる。経営者にとっては優秀な人材の採用や定着率アップ、従業員にとっては個々の事情に合わせた勤務、ワークライフバランスの実現、時差出勤等を可能にする。一方でスケジュール調整、労働時間の算定の複雑化、コミュニケーションの不足などの課題に対応する必要がある。
コロナ時代の「設計業界における新しい働き方」考察
セミナー後に、本WGの寺田宏主査より、新型コロナウイルス感染拡大防止の、数ヶ月のテレワークの経験から見えてきた「設計業界における新しい働き方」への課題分析が語られた。経営者としての課題、設計者としての課題、ハード環境、発注者側に求めたいことなど、多岐にわたる課題があがった。監理業務、現場調査診断、現物教育など、テレワークでの対応が困難で明確な答えの出ない課題も多く、今後も議論を進めたいところだ。本セミナーは毎回テーマを変えた全4回で、これからの設計事務所経営に不可欠な情報を、わかりやすく得る機会となります。今回のセミナーの冒頭には、新型コロナウイルスの影響分析と対応提言があったように、現状に即した内容をご提供します。
今後のセミナーの内容と日程は下記の通りです。Webで受講できますので、ぜひご活用ください。
【第3回】長時間労働是正
開催日時:9月18日(金)、10月8日(木)(予定)セミナー内容:
- 長時間労働是正の必要性と労務知識、就業規則等
- 業務時間見直しによる業務の標準化、効率化と成功事例紹介
- 年次有給休暇を取得しやすい雰囲気づくりや取得促進
【第4回】女性の活躍推進
開催日時:11月、12月(予定)セミナー内容:
- 女性のライフステージに即した勤務制度のあり方
- 女性が活躍できるオフィス環境づくりと成功事例の紹介
- 女性の積極採用のアピールポイントについて
申し込み方法とお問い合わせ先:
リ・アーキネットHP(https://re-archinet.com/)より申込書をダウンロードし、ご記入の上、建築士事務所業界コンソーシアム事務局宛(ADE.JP.kenchikushi@jp.adecco.com)にメール添付にてお申込みください。または、(一社)東京都建築士事務所協会 担当:三沢(jimu31@taaf.or.jp)までお問い合わせください。※建築士事務所の方限定のセミナーです。(参加無料)
鈴鹿 美穂(すずか・みほ)左
建築家、川島鈴鹿建築計画共同主宰、東京都建築士事務所協会台東支部
1966年 神奈川県生まれ/1989年 東京家政学院大学卒業
1966年 神奈川県生まれ/1989年 東京家政学院大学卒業
カテゴリー:東京都建築士事務所協会関連
タグ:働き方改革