私の休日 ⑲
「ま、どうでもいいことかもしれませんが」
山田 淸(東京都建築士事務所協会杉並支部、有限会社人イエまちネットワーク一級建築事務所)
チラシの一部。
 いきなりのこの表題は、いったい何の話やら? ですね。これは現在私が関与している映画の仮称です。以前は「ご近所のぜいたく空間・銭湯」でした。銭湯関連の映像が多いが、銭湯保存運動などを描くわけではないので、監督と相談してタイトルを変えました。
 映画のねらいは、「都市の記憶を可視化し、地域で共有するデザイン活動」に取組む若者の活動を後世に残すことです。「若者」とは文京区内で地域活動をしている「文京建築会ユース(以下「ユース」)」です。2013年のJIA都市デザイン部会主催の、建築家と地域活動がテーマの円卓会議で出会いました。そして私が長年言い続けてきたことを、何一つ私と関係がないところで実践している若い人たちが目の前にいる!と感動したのが映画づくりのきっかけでした。
 ユースのプレゼンは、プロ級のスキルに裏付けられています。でも惹かれたのはそこではありません。彼らと交流が深まる中で、プレゼンに至るまでの記録がさほどないことを知りました。そこで私は、活動のプロセスにこそ大切な価値があると伝え、後世に伝えられる映像として記録にしようと提案しました。それも私家版ではなく、劇場公開のドキュメンタリー映画として。この申し出に少し逡巡したところもあったようですが、結果としてユースに受け入れられました。
 私はその年に芦屋を拠点にしているプロの映像作家と交渉し、この映画の監督を引き受けてもらい、その後にプロのカメラマンが加わり、私は成り行き上プロデューサーになったという次第です。
 ドキュメンタリー映画は多くの場合予定調和はなく予測不能です。製作予算と無関係に思わぬ方向への展開が多々あり、撮影は伸びに伸びて500時間超の映像記録となりました。
 今年(平成30/2018年)の1月に田端のスタジオで、10時間程度に集約したものを監督と私で2日かけて試写しました。そして冒頭のシーンや残す映像、全体の流れなど大方針を決め、今後は3時間程度の再集約を経て、90分程度の劇場公開版のための編集作業です。
 ここに至るまで大変な資金難で、生活に支障をきたすほどのご苦労をされている監督には頭が下がります。さらに完成まで、いっそうの労力をおかけします。監督、ごめんなさい! m(__)m
 ここで皆さんにお願いです。映画完成までまだまだ経費か掛かります。皆様のいっそうのご支援をお願いします。エンドロールにスペシャルサンクスとしてお名前をご紹介させていただきます。
連絡先: marukomex.jp@nifty.com
tel. 080-5022-0981 山田淸
山田 淸(やまだ・きよし)
東京都建築士事務所協会杉並支部、有限会社人イエまちネットワーク一級建築事務所
1949年 長崎県諫早市生まれ/1974年法政大学工学部建築学科卒業/1999年有限会社人イエまちネットワーク設立/建築設計のほか、教育、環境、防災などのまちづくり活動に取り組んでいる
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