私の休日 ⑱
菜園でスクワット
松村 茂夫(東京都建築士事務所協会西多摩支部、 有限会社松村茂睡建築設計室)
 
トスカーナの丸ズッキーニ。
 
カルチョーフィ(アーティチョーク)。
 
収穫直後の生ニンニク。
 
カリフラワーの変わり種(ロマネスコ)。
 
でき上がったイタリアントマトのソース。
 
ポットで生育中のトマト苗。
 
収穫したトマトをカゴで持ち帰る。
 
赤から輝く黒いちごに変身中のブラックベリー。
 土曜日になると菜園規模の畑に向かうのが楽しみのひとつです。親から継いだ畑の一部で、家庭消費の野菜づくりを始めたのがきっかけです。冬の間にあまり動かすことのない体を、春先から少しずつ慣らして、夏の鮎釣に備えての体力づくりの狙いも。
 菜園では、自家用の野菜の基本であるジャガイモ、玉ネギ、ニンニク等のほか、夫婦で楽しみにつくるのは、旅で出会った、珍しいイタリア野菜の数々です。
 その中で長く続いているのが、イタリアントマトのソースづくりです。酸味のきいた素朴な味のトマトソースは、わが家のパスタ料理やピッツァに欠くことができず、1年分の自家消費に余るほどの量を毎年つくっています。
 立春過ぎの味噌仕込みが終わり、3月の声を聞くと、トマトの苗づくりの始まり。芽出しの工夫で定着したのは、湿らせたキッチンペーパーに種を並べ、ジップに入れて、ズボンのポケットの中で、仕事中も就寝中も温める方法です。白い細い根が出たらまず小さなセルに植え付け、その後3号鉢に移植します。テラスで子育てのように大切に育て、5月に70本ほどを畑に定植します。
 自分で食べる野菜なので、自然農法気どりに、農薬なし、化成肥料なしを実践していますが、トマトの成長始めの大敵は、野菜に共通のアブラムシ。葉の裏についたアブラムシを、朝早くから夫婦で、指先を真っ黒に染めながら退治するのはひと苦労です。
 6月には、冬を越して育ったニンニク、玉ネギ類を梅雨空の様子を見ながら収穫します。
 7月に入ると、1段目のトマトが色づき始め、いよいよ収穫を迎え、自家製のニンニク、玉ネギ、オレガノ、バジリコを加えたトマトソースづくりが始まります。
9月の初めまでこの作業が続き、さらにこの4、5年は、菜園のブラックベリーのジャムづくりも加わりました。
 9月の中旬になると、玉ネギの種蒔き、苗づくりを始め、10月にはニンニクの植え付け、イチゴの定植、11月に玉ネギの植え付けと、菜園の1年が巡ります。
松村 茂夫(まつむら・しげお)
1950年 東京生まれ/1974年 東京工業大学卒業後、(株)山田守建築事務所/1980年 松村茂睡建築設計室開設/1988年 (有)松村茂睡建築設計室 代表取締役
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