杉並支部新春懇親会──ホットなニュースにどよめく
杉並支部|平成30(2018)年1月31日@新東京会館(阿佐ヶ谷)
村田 くるみ(東京都建築士事務所協会杉並支部副支部長、冬木建築工房二級建築士事務所代表)
佐藤孝子支部長、杉並を語る。(撮影:筆者)
「杉並の魅力」絵葉書セット(左より大田黒公園、角川庭園、荻外荘)。
 新年会ラッシュも終盤の1月31日に開催された杉並支部新春懇親会は、来賓31名、会員33名、協力会員9名、計73名の出席をいただき開催されました。今年は初めて立食スタイルを選択。細長い部屋に小テーブルを点々と配し、ジャズの生演奏を聴きながら、動きと交流の生まれる設えとしました。
 佐藤孝子支部長の挨拶の中で紹介されたのは出席記念プレゼント。「建築ふれあいフェア」での支部自慢絵はがきを3年分、増刷してまとめた「杉並の魅力」絵葉書セットです。杉並区では、荻外荘(近衞文麿旧宅)等の文化財を中心に景観まちづくりの取り組みを進めており、支部としても紹介展示、まち歩きイベント等、機会を見つけて協力をさせていただいています。
 田中良杉並区長にマイクが渡ってまもなく、会場が驚きに包まれました。区長はたった今、来年度予算の記者会見を終え駆けつけて来られたとのこと。杉並区は首都直下地震に備え、新耐震基準の木造建築物の耐震改修工事への助成を都内で初めて実施するというホカホカのニュースが披露されたのです。記者会見場の熱気がこの新年会場にも少し持ち込まれたかのようでした。
 新しい試みはこればかりではありません。まもなく3月には静岡県南伊豆に、全国初の自治体間連携による特別養護老人ホームがオープンします。賛否はあるものの、「住み慣れた地元で老後を」というのとは別の「新しい選択肢」を区民に提供するものです。40年以上にわたる南伊豆との交流の上に成り立つこのプロジェクトは、地方都市と都会がセットになり互いを補完し合うという未来図の模索にもなるのかもしれません。杉並支部、これからも忙しそうです。
村田 くるみ(むらた・くるみ)
東京都建築士事務所協会杉並支部副支部長、支部編集員、冬木建築工房
大分県生まれ/お茶の水女子大学文教育学部卒業/家族の駐在に伴い、アメリカ、オーストラリア等で専業主婦の後、子育てを終えてから建築士に
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