副会長就任挨拶
平成29・30年度 東京都建築士事務所協会
会長代行(副会長)
加藤 昇
支部長会議、相談役・参与会、70周年実行委員会、総務・財務委員会、機構改革WG、会員増強WG、日事連対応、関東甲信越ブロック協議会、首都圏連絡会議、東京三会、東事政研代表、(安全支援協会:役員)

 この度、大内会長の推挙により、第1ブロック並びに千代田支部の力強いご支援と、会員皆様の賛同をいただき、4期目の副会長を仰せつかることとなりました。たいへんありがたいことと思いますが、その身に余る重責に、プレッシャーをひしひしと感じております。
 さて、第90回総会では提案いたしましたすべての案件を可決していただき、ありがとうございました。特に、第3号議案の「定款変更」につきましては、全会員の2/3の賛成が必要というたいへん高いハードルにもかかわらず、可決いただきましたことは、会員皆様の日ごろよりの協会活動へのご理解とご協力の賜物と感謝申し上げます。
 総会でもご提案いたしました平成29・30年度の事業方針に則り、次世代育成へ向けた中期的な取り組み、男女共同参画社会への対応、IoT化への調査・研究、設計事務所の業務・事業の継承、設計報酬・発注方式を含む経営基盤の安定化等々、設計事務所の抱えるさまざまな問題の解決に向けて、当協会のみならず広く設計・建設関係他団体や東京都を始めとする自治体関係機関とも協議協働して、少しでも前に進めてまいりたいと考えております。
 微力ながら当協会のさらなる発展と、会員事務所の業務環境の改善のために精いっぱい頑張りますので、引き続き皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。
加藤 昇(かとう・のぼる)
1948年 静岡県生まれ/1971年 日本大学生産工学部建築工学科卒業/1971〜92年 日本鉄道建設公団/1992年 株式会社安井建築設計事務所/現在、同企画部部長/千代田支部
副会長
山下 登
総務・財務委員会、会員増強WG、関東甲信越ブロック協議会、業務技術委員会、倫理委員会、賛助会、建築相談室

 今まで1期半の3年間、大内会長のもと、関係各位皆様のご支援により副会長を無事に務めさせていただきました。
 業務委員会、指導委員会、建築相談委員会、会員増強特別委員会、総務・財務委員会、機構改革特別委員会等を担当させていただきました。
 大内会長は、東京会のみならず日事連の改革といっそうの発展のためたいへん忙しく全国を駆け回っています。副会長、専務理事、事務局長は会長補佐として、各29支部の忘年会、新年会、総会懇親会へ会長の代わりにそれぞれ出席するほか、その他友好他団体にも同様に出席しています。また、日事連関係では全国会長会議、関東甲信越ブロック協議会、(1都10県)、首都圏会議(1都3県)等へも出席し、全体で会の発展のため意見を出し合っているところです。
このように東京会、日事連、友好他団体、各ブロック、各支部等々、多忙な活躍を余儀なくされ、そのため機構改革で副会長を4人から6人態勢になりました。
 大内会長は、その他にも及ぶこの機構改革を万全のものとし、さらなる発展のため会長職を務める覚悟と思います。
 会長の思いを受止め、傍で支えていければとの思いでございます。
 この任期2年間、一生懸命頑張る覚悟ですのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
山下 登(やました・のぼる)
1943年 東京都生まれ/1966年 日本大学理工学部建築学科卒業/現在、有限会社山下建築事務所代表取締役/荒川支部
副会長
塚本 達二
総務・財務委員会、会員研修委員会、指導委員会

 この度、第6ブロックの推薦を受け、副会長に就任いたしました。
 私は、当協会に平成5(1993)年7月に入会いたしました。平成21(2009)年より支部長、その後、平成23(2011)年より3期6年間、大内会長の下で理事を務めました。
 平成27(2015)年6月より改正建築士法が施行され、建築設計を業としております私ども建築士の社会的責任が、ますます問われる現況であります。私ども東京都建築士事務所協会は公益団体として自覚をもち、現況に適合した組織に変えていかなければなりません。
 2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を3年後にひかえ、当業界も何かと忙しい状況も予想されます。しかしながら小規模設計事務所の置かれている立場は、まだまだ厳しいものがあります。
そこで私どもは、地域に根付いた設計事務所の団体として、情報や問題点を共有し、仕事に結び付けたいと考えております。そのためにも、ブロック内各支部での会員の増強を図り、勉強会や講習会などを通じ、更なるスキルアップを図りたいと思います。
 私は、このような時こそ地域性のある多摩地域の設計事務所の代弁者として、役職を全うしたいと思いますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
塚本 達二(つかもと・たつじ)
1948年 東京都生まれ/1971年 東海大学工学部建築学科卒業/現在、株式会社連設計代表取締役社長/八王子支部
副会長
宮崎 州
70周年実行委員会、首都圏連絡会議、事業企画委員会、建築物耐震改修評価特別委員会、(安全支援協会:役員)

 この度の機構改革に際し大内会長から副会長の指名をいただき、第4ブロックから推薦をいただきました。
会長を補佐するという責任重大な役目を、はなはだ微力ではございますが一所懸命務めさせていただきます。機構改革は各ブロックで共通のテ-マとして今後も行っていく必要があると思います。平成24(2012)年から本格的に始まりました「特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化」は会員の皆様のおかげで現在95%の確認受付が済みました。今後は補強・改修へとシフトしていかなければ本当の意味での耐震化にはならないと思います。本会の会費以外の大きな事業収入である耐震改修評価業務は、今後診断が減少傾向になりますので、東京都及び各区役所と連係して改修に向けたさらなる助成を促していきたいと思います。また、事務所の高齢化に伴う廃業が増加しています。建物所有者にとって維持管理を行う上で設計事務所の存在は大きく、事業の継承や設計図書の保管等も含めて、当協会が果たす役割が大きくなると考えます。
 空き家問題は7軒に1軒が空き家といわれ、その大半が何もせず放置される状態ですので、その対応を自治体と一緒に当協会が率先して取り組んで行かなければならないと思います。当協会のさらなる発展のため、会員の皆様のご意見を拾い上げて、意見交換の場を設けるように務めていきたいと思いますので、会員の皆様よりのご指導、ご協力をお願いいたします。
宮崎 州(みやざき・しゅう)
1952年 北海道生まれ/1974年 芝浦工業大学建築工学科卒業/現在、株式会社州建築構造設計代表取締役/中野支部
副会長
児玉 耕二
70周年実行委員会、機構改革WG、日事連対応、関東甲信越ブロック協議会、首都圏連絡会議、東京三会、広報編集委員会、建築ふれあいフェア特別委員会、東京建築賞特別委員会、東京建築賞選考委員会

 この2年、理事として法制委員長、建築ふれあいフェア委員長、指導委員長を歴任させていただき貴重な経験を積みました。地域ごとに異なる空き家問題、ふれあうことで縮まる都民との距離、説明不足から生じる建築士への不信感等など、何事にも正面からぶつかることで責務を果たせてきたと思っていますが、反省点も多々ありました。これらの経験を踏まえて副会長としての任に臨みます。
 働き方改革が叫ばれ、やりがいのある職場づくりやワークライフバランスが重要となってきています。建築士事務所も変革を余儀なくされており、魅力ある仕事・職場に変えていく努力が求められます。今すぐに100点の答はありませんが目指すべき方向を見据えて模索していきます。
 建築界において、当協会ほど地域に密着し地元自治体と連携し活動している団体はないと思います。地域固有の課題も多く、地域に根付きながら専門家としての職能を活かした解決への寄与が求められ、率先リードが期待されています。クライアントの要望と地域社会のニーズ両方に誠実に対応し、地域に期待される当協会の信頼を高めてまいります。
 東京三会建築会議の連携で勝ち得た建築士法改正の例を挙げるまでもなく、関連団体との連携は極めて重要です。特に、後継者育成や建築士地位の向上等社会的課題解決に向けては、連携の輪を広げ中長期的に取り組む必要もあります。関連団体と一丸となって、建築士事務所の信頼を高め、建築士事務所の地位向上に寄与したいと考えています。
児玉 耕二(こだま・こうじ)
1951年 宮崎県生まれ/東京大学大学院修士課程修了/1976年株式会社久米設計入社/同取締役副社長を経て現在、同監査役/江東支部
副会長
寺田 宏
総務・財務委員会、関東甲信越ブロック協議会、首都圏連絡会議、法務制度委員会、青年部会、東京建築賞特別委員会

 昨年度までは理事、法制委員長として活動させていただきました。平成26(2014)年の建築士法改正以降、行政アンケートをはじめ自治体や法制度の課題についての活動では皆様のご協力いただき、たいへんありがとうございました。このたびは副会長としてさらに広い視野で取り組み、会員の皆様に有益な情報を発信できればと思っております。
 現在、建築を取り巻く環境にはさまざまな課題があります。たとえば建物ストックを巡る課題は空き家問題と大きく関わり、また空き家予備軍を含めた建物のあり方などは、日本の将来を鑑みると大きな課題となります。一方で首都東京は国際的な都市間競争のために、さらに発展的に建物の機能に注目が集まると思われ、当協会の今後の活動のポイントのひとつとなると思われます。
 足元を見ると情報化技術は急速に進化し、建物設計の場面でも、単なる図面の電子化から設計の検討、作図あるいは施主への説明ツールまでがデジタルの世界に移行していくと予想されます。すでにシンガポールではBIM活用が必須となっていることを考えると、協会もそのための準備が必要であると感じられます。
 このような激動する周囲の環境を踏まえながら、会員の皆様がさまざまな立場からよりよい建築づくりに携わり、設計事務所の経営環境がさらに安定、前向きになることに尽くしたいと思っております。タイムリーに適切な活動を推進する協会のために最大限尽力いたします。
寺田 宏(てらだ・ひろし)
1956年 大阪府生まれ/京都大学大学院修士課程(建築学専攻)修了/1980年清水建設株式会社入社、清水建設株式会社一級建築士事務所/現在、同執行役員設計本部副本部長/中央支部
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