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関 和典(東京都建築士事務所協会賛助会員会代表、株式会社ゼットアールシー・ジャパン)
今年度の賛助会主催「特別講演会&展示会」は、令和5年11月10日(金)15:00からWeb併用で東京都建築事務所協会の会議室で開催されます。今日は、その講演会の講師、木造建築構造設計の第一人者、山田憲明先生をご紹介します。
山田先生は1973年東京都青梅市生まれ。京都大学工学部建築学科を卒業後、増田建築構造事務所に入所され、増田一眞先生の下で伝統的な木構造を学び、愛媛県大洲市の大洲城の大規模木造天守の復元など数々の木造建築の構造設計に関わりました。
 2012年にご自身の建築設計事務所、「山田憲明構造設計事務所」(YSD)を設立され、ユニークな木造建築を中心に数々の設計に携わり、以来毎年いろいろな賞を受賞されています。
 また、山田先生は、『日経アーキテクチュア』の昨年の12月22日号で特集された、「編集部が選ぶ10大建築人2023」の中のひとりにも選ばれています。
実は、私事ですが2022年の9月に遅い夏休みをとり、北海道白老町の「星野リゾート 界 ポロト」に泊まってきました。ポロト湖沿いに建てられた湯小屋とホテルです。湯小屋は、ねじれたような三角錐の銅板葺き屋根が連なる「△湯」。ポロト湖が見える湯上り処から真上を見上げると、元口φ550のトドマツの丸太3本が天井まで11mズドーンと突き抜けており、横繋ぎ梁もまたφ240の丸太が渡してあり、その間に扇垂木(φ120~)を掛け渡すという、「まるで巨大なログハウス」といったド迫力の構造でした。「こんな素敵なものを一体誰が考えたのだろう」と漠然と思っていたのですが、これがなんと山田先生の2021年の作品だったのです。『新建築』2022年1月号や、『日経アーキテクチュア』2022年6月9日号でも紹介されていますのでご覧になられた方も多いのではないでしょうか?
講演会で、一体どんなお話を聞けるのか、今から「ワクワク、ドキドキ」とても楽しみです。皆様、ぜひ会場に足をお運びください。それが叶わなくても、ぜひオンラインでお楽しみくださいませ。
 11月10日(金)15:00開演です。
関 和典(せき・かずのり)
東京都建築士事務所協会賛助会代表、株式会社ゼットアールシー・ジャパン 代表取締役社長
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