意匠性を求めるデザイン鉄骨の鋼材防食技術
どこにでもある“普通”の建物だった早稲田キャンパス旧4号館。村上春樹の作品世界との呼応を意図する建築コンセプトのもと、建築家・隈研吾氏によるリノベーションを経て、「国際文学館 村上春樹ライブラリー」へと大きく変わりしました。象徴的な流線形をした外観トンネルは、鉄骨と木材で構成されています。このような外部トンネルの印象的な流線形、どのように錆から守りますか? 長期防錆を望むなら溶融亜鉛めっきですね。でも、このような鉄骨をめっき槽に漬けるとどういう風に変形するか予想がつかず、後でまたこの形に戻すのは至難の業です。もちろん、数年毎の補修を前提にすれば普通の塗料でもよいでしょう。
ここでは弊社の「常温亜鉛めっきZRC」と「ZRC専用ふっ素上塗り塗料」が採用されました。「常温亜鉛めっきZRC」は塗ってめっきができるコンパウンド材で、1995年に日本建築センターの建設技術審査証明(建築技術)を取得し、JIS H8641 HDZ55と同等の防錆力を発揮する事が証明されています。鉄骨のサイズ、厚み、形状、複雑さに制約を受けることなく、閉鎖断面も施工可能、歪みなく精度よくめっきする事が可能という事で、今回の立体的なデザインに採用されました。さらに『ZRC専用上塗り塗料』を施す事で自由な色彩も実現可能となります。
歴史を受け継ぎ、価値ある建造物を次の世代へ残すために、「常温亜鉛めっきZRC」をお役立て下さい。
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