むさしの環境フェスタ / 住宅フェアに参加
北部支部
奥山 安雪(東京都建築士事務所協会北部支部、建築設計アトリエ80)
武蔵野市クリーンセンター前で開催されたむさしの環境フェスタ。
武蔵野公会堂で開催された住宅フェア。
 平成29(2017)年11月12日(日)、第10回むさしの環境フェスタが「武蔵野市クリーンセンター」のコミュニティスペースで開催され、東京都建築士事務所協会北部支部は相談会と親子連れを楽しませる工作などを行った。
 同日は別の場所で住宅フェアも開催され、北部支部会員がそれぞれのイベントを分担したが、中には掛け持ちの者もいるほどで、支部としてはとても忙しい1日であった。
 今年は、市制施行70周年、環境フェスタ開催第10回目の節目の開催で、エネルギー、自然・まちづくり、ごみ、水がテーマとなった。
 北部支部では武蔵野市の協力業界と同ブース(木造軸組みを設置)で、来場者にエコな建物の説明、相談会のほか、ストローハウス、ストローでつくった竹トンボ、苺の苗を配るなどで集客した。
 この日は道路を挟んだ市役所脇で農産物の産業まつりが、市役所南側のむさしの市民公園で「むさしの青空市」が行われていたため、そちらの会場にいた人びとも環境フェスタへ流れて来て、いっそうの賑わいを増した。北部支部のブースだけでも延べ約200名以上が訪れていた。
 当日、吉祥寺駅近くの武蔵野公会堂でも武蔵野市民を対象とした住宅フェアが開催され、建物内で相談会(予約制)が行われ北部支部会員が駆けつけた。
 ここでは毎月市役所で定期的に行われている相談会の出張版が行われた。建築士の他、マンション管理士、司法書士、税理士、不動産鑑定士等も参加して対応、家族づれには耐震模型の説明やストローハウスづくりを行って喜んでいただいた。
武蔵野クリーンセンター見学コースからの眺め。
武蔵野クリーンセンター
 敷地は武蔵野市役所の北側。昭和59(1984)年に稼働開始された旧クリーンセンターを建て替えたもので、平成29(2017)年4月1日より本格稼働となった。新クリーンセンターは最新の処理システムを導入し、災害時を含めた公共施設のエネルギー供給機能も兼ね備えるなど、地域への貢献をさらに果たし始めようとしている。建物は地上3階建地下2階、延べ面積は8,900㎡。外壁はテラコッタルーバー(格子状に配列する素焼きの外装材)を使用。まさに武蔵野にふさわしく風景に溶け込んでいる。施設はいつでも自由に工場見学ができ、見学コースを辿ると中央制御室や各処理機器やクレーン操作室等、超近代化された施設がガラス越しに見られた。また、屋上には太陽パネルの設置や生ごみ堆肥を用いた菜園、草地が整備されている。草地は市内小学生の意見を取り入れたとのこと。まさにクリーンセンターそのものだ。
  • ■武蔵野クリーンセンター
  • 竣工 2016年
  • 設計 KAJIMA DESIGN
  • デザイン設計監修 武蔵野市、水谷俊博建築設計事務所
  • 施工 鹿島建設
奥山 安雪(おくやま・やすゆき)
建築家、建築設計アトリエ80主宰、東京都建築士事務所協会北部支部
1953年生まれ/野地建築設計事務所を経て1980年に独立/趣味は「書道」と「躰道」という武道
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