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牧村 和紀(東京都建築士事務所協会会誌専門委員会、日建設計)
今年も早いもので11月。衣替えをしてコートの用意でもと思っていたら、こんなニュースが出ていました「東京都心100年ぶりに11月の最高気温を更新 27.5度 各地で夏日」。東京都心でこれまで11月の観測史上最高気温は1923年に観測した27.3度でしたが、その記録を100年ぶりに更新。各地でも季節外れの記録的な暑さとなりました。
 思えば、今年はとても暑い夏でした。7月後半から8月にかけて非常に暑くなり、日本の夏(6月~8月)の平均気温は1989年の統計開始以降、最も高かったとのことです。
5月中旬に東京都心では今年初の30℃。昨年より12日早い真夏日となり、この時期30℃以上になるのは、2004年の5月11日以来、19年ぶりの早さとなりました。この時期の暑さは、体がまだ慣れていないこともあり、真夏とは異なる暑さを感じます。体が暑さに慣れることを「暑熱順化」というそうで、この「暑熱順化」ができていないと、体の熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症になる危険性が高まります。暑熱順化には個人差もありますが、数日から2週間程度かかるそうです。近年では5月でも最高気温25℃以上の夏日や、30℃以上の真夏日となる日も多くなってきており、来年は、本格的に暑くなる前から余裕をもって体を暑さに慣れさせていければと思っています。
一方で暑さを凌ぐため、エアコンの効いた室内で過ごすことが多くなってしまいます。今年は運動不足解消に「等々力渓谷」、「奥多摩」などいった散策スポットや、公園や神社などでの緑陰といった「涼を感じる場所」を探してウォーキングしましたが、暑い夏だからこそさらにその良さを感じることのできる体験となりました。
牧村 和紀(まきむら・かずき)
東京都建築士事務所協会会誌専門委員会委員、株式会社日建設計
1971年 東京生まれ/1994年 多摩美術大学美術学部建築学科卒業/卒業後、設計事務所に入所。その1年後渡英/ 1999年 AAスクール卒業/2001年 株式会社日建設計入社、都市開発部門を経て、現在 広報室に所属
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