リアルな人間関係構築が億劫になっている昨今、負けじとWeb上でユニークな試みが展開しています。 ひとつ目は「希望の船みらクルテレビ」の紹介です。令和2（2020）年4月11日、Zoomを活用した双方向オンラインテレビ「みらクルTV」が開局されました。復興・防災・障がい者福祉・囲碁・音楽など多彩な人たちで支えられています。例年、墨田区の横網町公園で行われてきた「首都防災ウィーク」は今年はコロナ禍により公園での公開イベントを中止し、「みらクルTV」の特番として9月1日～6日の無観客フォーラム等が配信されました。9月2日夜、1時間の番組枠で、UIFA JAPON（国際女性建築家会議日本支部）被災地支援報告を、スライド54枚を用いて、私たち12人の各地会員のナレーションリレーで行いました。中林一樹先生らの防災講義・シンポジウムや、9月4日夜に配信された「熊本 大地震・大水害との闘い」などのユニークな番組と共に、YouTubeで視聴できます。 ふたつ目は、「第17回2020年 子どもとためす環境まつりWEB版」（YouTube）です。見始めたらきりがなく、SDGsまで扱われ、老若男女が楽しめる興味深い内容ばかりでした。コロナ禍でのTAAF「建築ふれあいフェア」企画の参考にもなりそうです。 3つ目は、Online講演会・Web交流会でしょうか。全国組織のUIFA JAPONにとって、会員としての恩恵が薄かった首都圏以外の方たちが、移動がなくなったことにより参加が可能となり、かつ、首都圏外の講師の招聘が容易となったことは大きな変化です。ただ、リアルな感触が欠如することに慣れてきていることが怖いですね。コロナ禍、建築という立ち位置に居ながら、少し目が外に拡がっていくのを感じる昨今です。