「第13回むさしのサイエンスフェスタ」に出展
北部支部|令和元(2019)年11月3日(日)@武蔵野総合体育館
伊藤 由佐子(東京都建築士事務所協会北部支部、おうちや工房ゆい一級建築士事務所)
紙ぶるる。
ピノキオぶるる。
(撮影:筆者)
 「むさしのサイエンスフェスタ」は動かしたりつくったり、さまざまな体験を通して、科学のおどろき・発見・たのしさを感じてもらうことを目的とした参加型のイベントである。
 武蔵野市の団体、大学や企業が出展するブースは、さまざまな趣向を凝らした全33ブースで、中には市が通年実施している「サイエンスクラブ」の学生が白衣を着て講師となるブース等もあり、まさに出展者も参加者も楽しみながら科学への興味と関心を広げる場となっていた。出展者もブースを回る時間が設けられていたので、私も3ブースほど体験させていただいた。
 そんな中、わが北部支部は「建物揺らして、1・2・3」と命名したブースを出展した。「紙ぶるる」という厚紙で模型を組み立てる工作(2次元)と「ピノキオぶるる(木造倒壊型模型)」を揺らして、補強の仕方で揺れ方(3次元)が変わることを実験し、筋交いや耐震壁をバランスよく配置することで、地震に対する揺れが抑えられることを、小さな子どもにもイメージできるよう遊びながら体感してもらった。小さな手で一生懸命模型を組み立てている子どもたちの後ろで親御さんたちが、「筋交いってこんなに効いているのね」とおっしゃっているのを耳にし、改めて耐震の大切さを意識していただけることができたと感じた。
 3時間という限られた時間であったが、来場者のなかから未来の建築家が生まれる予感を抱かせてくれた一日であった。
伊藤 由佐子(いとう・ゆさこ)
東京都建築士事務所協会北部支部、おうちや工房ゆい一級建築士事務所