VOICE
奥山 安雪(東京都建築士事務所協会広報編集委員会委員、北部支部、建築設計アトリエ80)
デジタルとアナログについて
以前、新聞にデジタルとアナログのことが書いてあった。大きく分けると若者がデジタル派、年配者がアナログ派。しかし近年、年配者でもデジタル派が多く見られる。パソコンが普及してから時が経つので変わってきている。
デジタル派に関しては情報にかなり敏感で、いわゆる情報通。色々な情報を掴むのが得意だが、情報が多い分、選択肢が難しい気がする。逆にアナログ派は、情報に対して落ち着いて分析を心掛ける方だが、会話の話題は昔話になりがちだ。私はその中間なのか。光ケーブルを引いて無線LANにし、CADで図面を描いたりスマホをいじったり、そのやり取りは当然インターネットを使っているのだが、それを使いこなしているかといえば、どこまでなのかよくわからないし、プログラミングの言語はわからない。いずれにしてもPCやスマホ等の指の使い方は到底若者にはかなわない。
メリット、デメリットはすべての物事にあるが、世の中は「鉄腕アトム」の漫画の世界のような未来が次第に見えてきている。空中に車が飛び交い、ロボットが普通に街を歩く光景だ。建築に携わっている人は皆3次元的な立体観念は持ち備えている。そこに時間が加わる4次元の社会。想像すると固まってしまう。夢なのか現実になるのか。今後、瞬時に進もうとする情報社会にも追いついていけるかはわからないが、心の余裕をもって穏やかに生活したい。いずれにしても急激な時代の進化に振り回されないようにはしたい。と思う、今日このごろの昭和世代のひとりである。
奥山 安雪(おくやま・やすゆき)
東京都建築士事務所協会広報編集委員会委員、北部支部、建築設計アトリエ80
1953年生まれ/野地建築設計事務所を経て1980年に独立/趣味は「書道」と「躰道」という武道
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