

高貫入力電気式コーン貫入試験
電気式コーン貫入試験(CPTU)は、静的圧入によるサウンディング調査法です。3成分コーンを20±5mmの速度で地盤に圧入し、測定データを約20mm毎にパソコンで保存・管理します。まさに今後ICTに適した地盤調査法といえるでしょう。軟弱地盤を対象に研究・開発された調査法ですが、近年の貫入力を向上した貫入装置の開発やセンサーの容量増大化に伴い、砂質土でN値40まで、粘性土でN値20までの土層に対しても調査が可能となりました。
CPTUから得られたデータは、建築基礎設計指針や地盤工学会基準に示される方法で整理・解析し、各種土質定数や液状化判定を求めます。1日の調査深度は40〜50mと高速であり、室内試験を実施せずに図に示す詳細な地盤情報を迅速に得ることができます。調査単価は、積算資料公表価格版に¥14,200/m(直接調査費)と掲載されました。
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