第2回 新会員懇談会・交流会レポート
東京都建築士事務所協会研修委員会
村田くるみ、田口吉則(東京都建築士事務所協会編集特別委員会)
 毎年2回、入会したばかりの会員が会長、副会長、理事など本部役員の方々と向かい合って、直接、意見を交わす場が新会員懇談会・交流会だ。入会したてのころ、緊張気味に本会へ足を運んだことを懐かしく思い出される会員も多いだろう。本年度も平成29(2017)年2月8日(水)、本会会議室において第2回目が開催された。
懇談会風景。
会長、役員と共に。
第1部 懇談会
 新会員13名を迎える協会から、会長・役員が9名、会員委員会が6名、ぴりりと引き締まった空気の中、会員委員会の粟野政晴委員の司会で開会した。
大内達史東京都建築士事務所協会会長挨拶
 「東京都の建築士事務所登録数は約15,000社、そのうち約1,500社が当会の会員。資格者数でいうと70%超です。会報誌『コア東京』などを通じて情報発信し、仲間づくり、技術の向上に努めています。
 ただし、会員の年齢は決して若くない。若い人に建築設計への関心を持ってほしいと思っています。その意味で「青年話創会」(若手会員の会、和歌山での全国大会など年数回活動)の活躍に期待しています。
 東京オリンピックの11施設がすべてデザインビルドだというのはどうかと思っています。地方にも影響を与えかねないし、考えなくてはなりません。東京三会(東京建築士会、本会、日本建築家協会関東甲信越支部)の連携等により、よい方向にもっていきたいと考えています。われわれがスクラムを組むことによって、業の確立を実現したかったが、建築士法の改正にとどまっており、これについても鋭意努力をします。皆さんに仲間に入っていただいて、心強く思っています。その礎として今日の懇談会・交流会があるのです」。
役員紹介
 配布資料の役員分掌事項の表が、とてもわかりやすくまとめられているが、役員ひとりひとりの顔を見ながら説明してもらえるのは、さらに印象が深まり、会員と役員の距離が縮まるように思えた。一般会員にとっては、またとない貴重な機会だ。
 引き続き新会員自己紹介の時間。新会員の表情が少しほぐれたところで、マイクが渡った。
新会員自己紹介
本会機構および常置委員会の主な活動について
 高橋浩事務局長より、機構図に沿って各常置委員会の活動の概要が説明された。現在、取り組んでいる問題等、初めての新入会員にも本会機構の輪郭が掴めたようだ。
アンケート結果。
意見交換会
 新会員を対象に事前に行なわれたアンケートの結果が報告された。
 入会動機では、これまで同様、業務でのプラス効果、業界情報の入手への期待が目立つ。また、研修や区ごとの活動、災害時の行政との連携に関する情報の充実、法律相談窓口開設等が望まれている。
 役員から新会員へは「まず支部ごとの活動に参加してほしい。自然と本部とのつながりも深まる」、「『コア東京』におもしろいネタが必要。たくさん投稿を」などのアドバイスがなされた。一方、新会員からも、臆することなく次々と前向きな意見が述べられた。
 塚本達二会員委員会委員長の「今日はたいへん前向きに参加していただいた。これからも前向きに貢献していただきたい」とのメッセージで懇談会は終了した。
交流会風景。
第2部 交流会
 交流会にはブロック代表、支部長があわせて15名、賛助会会員22名が加わり、会場の空気もほぐれて、会員委員会の高嶋寛委員の司会進行は、大内会長が言及された「若い力」の存在を感じさせるものであった。
 会長挨拶、記念撮影の後、竹松和利副会長の発声による乾杯。歓談に入ると、新会員は徐々に先輩会員の輪の中に溶け込んでいくように見えた。新入会員自己紹介も堂々としている。
 やがて、賛助会会員と新入会員がまるでお見合いのように正面右側と左側に分かれて集合。佐藤登賛助会員会会長の挨拶に続いて、ひとり30秒という注文を上手にクリアしながら自社をアピールし、新会員との名刺交換を繰り返していった。こうして会場が賑やかに盛り上がったところで、陰山日出也理事の三本締めで交流会はお開きとなった。
村田 くるみ(むらた・くるみ)
東京都建築士事務所協会杉並支部副支部長、同編集専門委員会委員、冬木建築工房代表
大分県生まれ/お茶の水女子大学文教育学部卒業/家族の駐在に伴い、アメリカ、オーストラリア等で専業主婦の後、子育てを終えてから建築士
田口 吉則(たぐち・よしのり)
東京都建築士事務所協会江戸川支部副支部長、同編集専門委員会副委員長、株式会社チーム建築設計代表取締役
1953年東京生まれ/株式会社チーム建築設計代表取締役/東京都建築士事務所協会編集専門委員副委員長