VOICE
早川 佳孝
BIMを使う時代
BIMについて温故知新を考えるにあたり、元号とパソコンで辿ってみたい。
私が大学を卒業して最初に仕事に就いたのは昭和42年/1967年、ゼネコンである。その時世にパソコンはなかった。仕事と生活にこれからを感じていたのは昭和45年/1970年(大阪万博の年)から昭和50年代である。そして、時代はハードがPC-9801、ソフトはCAD/MS-DOSを使う場に入ることとなる。時は昭和62年/1987年であった。その時の思いは色々あるがここでは省略し、使えるCADが出たのは、平成7年/1995年、Windows95が世に現われた時である。このあたりで、日常の日付の記載と経年を数えるのに西暦を主とするようになったと感じた。先日の新聞によると平成の元号は、平成30年/2018年で終了とか。
1年前の当VOICEで私のテーマのひとつはBIMであると書いた。平成21年/2009年はBIM元年であるいわれている。編集委員として読者の皆さんに役立つBIM記事は何かを考え、情報収集と使用者の感覚を時々に聞いているところであるが、とにかく範囲が広く、大手設計事務所、ゼネコンではあたり前のように使われているのに比べ、小事務所、個人事務所では何をどのように使えばいいのかと同時に、費用が重くのしかかってきそうである。
話はシフトするが当誌の編集委員会では「見て、読んで、役に立つ」誌面は何かが、誌面のスペースと共に常に議論されている。限られた誌面で役に立つ記事を掲載するために、みなさんが今使っているCADとその使い方についての情報をお寄せいただければ幸いである。
「光、射す」筆者写真作品。
早川 佳孝(はやかわ・よしたか)
東京都建築士事務所協会編集特別委員会委員、富田商事株式会社企画・デザイン部 建築意匠参与
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タグ:VOICE編集後記