VOICE
『コア東京』2015年4月号編集後記
加藤 峯男(東京都建築士事務所協会 編集専門委員会担当理事)
『コア東京』の装いが変わりました。同じ食材を使った同じおかずでも、調理をする人が変われば味わい、香り、風合いが変わるように、中身そのものはこれまでとあまり変わらないテーマの記事を扱いながら、印刷・編集協力会社が変わるとこうも違った装い・表情になるのかと思うほど変化しています。実際に先月号を手に取って、今月号と見比べて見てください。
巻頭の特別記事で、私たち編集専門委員会の各メンバーが「変身・脱皮中」と申し上げましたが、今回の印刷・編集協力会社の交代で、明らかに変わったと思うことがふたつあります。
ひとつは、これまでの編集専門委員会で行っていた活動の多くが、掲載記事の文章の誤記や「てにをは」を修正する「校正」主体の活動であったものが、記事や文章が『コア東京』に相応しいものかどうかを吟味する「校閲」(実は編集デスクの大森さんから学んだ言葉のひとつですが)と、これからどういったテーマの記事を『コア東京』に掲載していくかを検討し決定していく「企画」主体の活動にウエイトが移ったことです。
そして、もうひとつが、これまで誌面デザインを行うデザイナーの顔が見えなかったのが、見えるようになったことです。編集専門委員会の要望を反映すべく、編集の早い段階からデザイナーと協議しながら誌面づくりを進められるようになりました。このふたつの変化が、装いだけでなく記事内容の充実の成果となって表れてくれればいいなと思っています。
この編集後記(「VOICE」というタイトルになりました)は、初稿チェックのときに栗田編集長(編集専門委員会委員長)の「校閲」で、きつ〜いダメ出しをもらい、書き出し部分を残してすべて書き直したものです。これも、印刷・編集協力会社交代の嬉しい誤算のひとつです。
加藤 峯男(かとう・みねお)
1946 年 愛知県豊田市生まれ/ 1969 年名古屋大学工学部建築学科卒業、同年圓堂建築設計事務所入所/ 1991 年 同所パートナーに就任/ 2002 年 株式会社エンドウ・アソシエイツ取締役に就任/ 2003年 株式会社エンドウ・アソシエイツ代表取締役に就任/ 2011 年 一般社団法人東京都建築士事務所協会理事に就任
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