北アルプスをめぐる研修旅行
八王子支部|令和8(2026)年5月3日1〜6月2日@富山、長野
前田 敦(八王子支部、前田一級建築士事務所)
雪の大谷。
黒部ダム。
上高地帝国ホテル。
大正池で記念撮影。
(撮影:筆者)

 快晴の圧倒的なスケールから、最終日のしっとりとした雨の風情まで、天候の変化も含めて新緑と残雪が織りなす日本の自然の美しさを味わい尽くした3日間であった。

1日目:黒部峡谷の風と秘境の夜
 晴れ渡る空の下、東京駅から新幹線「はくたか」に乗り込み、車内で駅弁を楽しんで富山へ。宇奈月駅からは、窓のないオープンなトロッコ列車に揺られて出発。エメラルドグリーンの宇奈月湖や険しい断崖をすり抜け、終着の猫又駅へ。全身に受けるひんやりとした渓谷の風が、秘境への高揚感を誘う。夜は「ホテル森の風立山」の美肌の湯と富山の味覚で、明日の旅へのエネルギーを蓄えた。
2日目:快晴のアルペンルートと巨石の驚異
 2日目も最高の快晴。室堂に到着後、温かい軽食で一息ついてから散策へ。春の象徴「雪の大谷」では、青空に突き刺さるような白い雪壁のスケールに圧倒され、続く「みくりが池」では、一面にしっかりと氷が張った神秘的で美しい姿を堪能した。その後、黒部ダムへ移動し、展望台から巨大なアーチと大自然の融合を大迫力で体感。大町温泉郷「黒部ビューホテル」の露天風呂で心地よい疲労感を癒やした。
3日目:上高地散策とモダン建築の美
 最終日は曇り空から、散策中に小雨がパラパラと降り出す空模様に。しかし幸いにも傘やカッパを気にするほどの雨ではなく、散策への影響はほぼ皆無。むしろしっとりと落ち着いた空気の中、快適に歩を進めることができた。
 道中、原生林に佇む赤い屋根の「上高地帝国ホテル」の外観を眺むことができる。建築家・高橋貞太郎が設計した日本初の本格的山岳リゾートであり、スイス風の木組みや川石の基礎など、周囲の自然に調和するモダンな意匠にクラフトマンシップを感じた。その後は大正池からバスターミナルまでの徒歩散策へ。大正池の立ち枯れの木々を眺めながら、湿地帯に美しく整備された木道を一歩一歩進む。瑞々しく潤った緑を楽しみながら、静かで贅沢なハイキングを予定通り満喫した。上田駅から新幹線に乗り、19時6分に東京駅へ帰着。
 すべての行程がスムーズに運び、事故やケガもなく無事に3日間の研修を終えることができた。結びに、今回企画いただいた幹事の皆様に感謝します。
前田 敦(まえだ・あつし)
前田一級建築士事務所、東京都建築士事務所協会青年部会、八王子支部
1967年 東京都生まれ/1988年 東京工科専門学校卒業/1997年 株式会社木下工務店設計部退社/1998〜2008年 10年間建築を離れ、デザイン会社で、サイン・CI・チラシ等のデザインを行う/2008年 前田一級建築士事務所設立
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