「GINZA KABUKIZA」見学会
第1ブロック|令和8(2026)年4月10日(金)@銀座
古田 秀行(東京都建築士事務所協会千代田支部編集委員、エノア総合計画事務所)
晴海通り側歌舞伎座外観。
復元された唐破風の意匠。
外観見学の様子。
内観見学の様子。右端が解説中の住谷氏。
歴代の外観模型。上左:第1期、上右:第2期、下左:第3期、下右:第4期。

 3回目となる第1ブロック見学会を千代田支部が主催し、GINZA KABUKIにおいて開催した。
 GINZA KABUKIは歌舞伎座と歌舞伎座タワーからなる複合施設の総称で、歌舞伎座としては第5期目にあたり、世界無形文化遺産でもある歌舞伎の伝統の継承をコンセプトに設計された。
 歌舞伎座の歴史を振り返ると、第1期は明治22(1889)年竣工。パリのオペラ座を連想する和洋折衷様式。第2期は明治44(1911)年に第1期の躯体を改修し、和風で完成したものの10年後に焼失。第3期は大正13(1924)年、岡田信一郎の設計により完成し、ほぼ現在の歌舞伎座の原型となる。第4期は昭和25(1950)年、吉田五十八氏設計により完成。第3期の意匠を基に、よりモダニズムが意識された形となった。現在の第5期はこの第4期(RC造)を鉄骨造とし、そのデザインを継承。さらに第5期では第4期で使われていた素材が一部再利用され、三菱地所設計・隈研吾建築都市設計事務所の設計により、平成25(2013)年に完成した。
 見学会は2部制で行われ、当日は悪天候ではあったものの、第1ブロック会員中心に約20名ずつ、総勢約40名が参加した。
 当時設計を担当された三菱地所設計の住谷 覚氏が設計当時の苦労話を含め詳しく解説してくださり、大変興味深く、有意義な見学会となった。

古田 秀行(ふるた・ひでゆき)
株式会社エノア総合計画事務所取締役 計画設計第一部長、東京都建築士事務所協会千代田支部編集委員
1957年 東京生まれ/1979年 日本大学生産工学部建築工学科卒業/株式会社間組建築設計部を経て、2003年 株式会社エノア総合計画事務所入社、現在に至る