第25回建築ふれあいフェア開催
「ケンチくんとかんがえよう! 安心で安全な未来」をメインテーマに
田中 良治(東京都建築士事務所協会世田谷支部、一級建築士事務所有限会社田中地所)
小原 弘太郎(東京都建築士事務所協会青年部会幹事、世田谷支部、一級建築士事務所小原設計事務所)
鈴木 文雄(東京都建築士事務所協会理事・研修委員会委員長・会誌専門委員会委員長・墨田支部、有限会社鈴木設計一級建築士事務所)
大平 孝至(東京都建築士事務所協会会誌専門委員会副委員長・台東支部、株式会社ダイリン一級建築士事務所)
小原 弘太郎(東京都建築士事務所協会青年部会幹事、世田谷支部、一級建築士事務所小原設計事務所)
鈴木 文雄(東京都建築士事務所協会理事・研修委員会委員長・会誌専門委員会委員長・墨田支部、有限会社鈴木設計一級建築士事務所)
大平 孝至(東京都建築士事務所協会会誌専門委員会副委員長・台東支部、株式会社ダイリン一級建築士事務所)
第25回建築ふれあいフェアは、一般社団法人東京都建築士事務所協会の主催、新宿区の共催、東京都および建築関連団体の後援により、「新宿駅西口広場イベントコーナー」を会場に、9月13日(金)〜15日(日)の3日開催された(9月13日はプレオープン)。
メインテーマは「ケンチくんとかんがえよう! 安心で安全な未来」、サブテーマは「建築士と考えるカーボン・ゼロ社会と地震への備え」。ステージでの各種イベントのほか、ワークショップや展示ブースに多くの入場者を集めた。
主催:一般社団法人東京都建築士事務所協会
共催:新宿区
後援:東京都
一般社団法人日本建築士事務所協会連合会
一般社団法人東京建築士会
公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部
一般社団法人日本建築構造技術者協会
一般社団法人東京建設業協会
一般社団法人東京構造設計事務所協会
一般社団法人東京設備設計事務所協会
一般社団法人日本積算事務所協会関東支部
一般社団法人日本建築学会関東支部
17時にプレオープンし、展示物・掲示物のみ自由に見学することができた。
今年も司会者は、東京アナウンス学園の学生さんにお願いしスムーズな進行となった。司会の宇野朱音さんは、会期中常に的確なアナウンスとアドリブにも対応され、安定した司会者ぶりを発揮されていた。
ケンチくんも問題に反応し、巧みなポーズをとったり、回答者に手を振ったりして可愛く応援していた。クイズ終了後、ケンチくんは小さなお子さんなどの回答者と一緒に記念撮影を行った。ケンチくんの決めポーズもなかなか決まっていた。
今年もケンチくんの熱烈な女性ファンが来場してくださり、「ケンチくんと一緒にクイズ」のひとつ前のステージプログラムから最前列のど真ん中の席に座られ、クイズを楽しんでくれた。また、ケンチくんのひとつひとつの動きに「かわいい~♪」と喜んでくれていた。クイズ終了後には、ケンチくんと交流し一緒に写真撮影を行い笑顔で帰って行かれた。
今後もケンチくんの存在が徐々に大きくなっていく予感がする。ケンチくん関連プログラムの拡大を期待したい。
ケンチくんからのメッセージで「各支部のイベントにも喜んで参加するよ!」とのこと。ケンチくんを通して、東京都建築士事務所協会をアピールしたいものだ。
木材利用ポイント事業は、「東京の木 多摩産材」を一定量以上使用した住宅を新築および内装木質化(リフォーム)した方を対象に、使用した「東京の木 多摩産材」および国産木材の量に応じて、東京の特産物等の贈呈品と交換できるポイントを交付する制度。なるべく多くの「東京の木 多摩産材」を活用したいものだ。
首都直下地震が今後30年以内に70%の確率で発生する可能性があると想定している。東京都の都心南部直下地震での被害想定では、家屋の全壊は約8.2万棟、それによる死者は約3,200人となる。
東京都は耐震化を推進することで、全壊棟数・死者数を約6割以上削減させることが可能と推計している。
阪神・淡路大震災(1995年)では1981年基準以降に建てられた建築物の被害が少なかった。また熊本地震(2016年)では2000年基準以降の木造住宅で被害が大幅に少ないことが判明している。
新宿区内の住宅の耐震化率は年々上がっており、令和元年は94.9%となっている。令和9(2027)年でおおむね解消される目標としている。
木造住宅の耐震化支援事業では、旧耐震基準に加え令和5年度より新耐震基準(昭和56/1981年~平成12/2000年)までを対象とし、耐震診断(無料)や補強設計・耐震改修工事・工事監理への助成を行っている。また耐震シェルターや耐震ベッドへの助成も行っている。非木造建築物の耐震化についても支援している。
【「新宿区第三次環境基本計画」(令和5年2月改定)について】
2050年までに区のCO2排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ新宿」の実現に向けた、環境施策を総合的かつ計画的に進めるための計画である。
11の「個別目標」から構成される5つの「基本目標」を定めている。
「基本目標」は、1.地球温暖化対策の推進、2.豊かなみどりの保全と創出、3.資源循環型社会の構築、4.良好な生活環境づくりの推進、5.環境学習・環境教育の推進、となっている。これらの「基本目標」を通して「オール新宿で取り組む『ゼロカーボンシティ新宿』と人と環境にやさしいまちづくり」を「全体目標」としている。そして「目指す環境都市像」である「地域資源を活かし、区民・事業者・区が一体となってつくる『持続可能な環境都市・新宿』」の実現に向けた取組となっている。
【「新宿再エネオークション」の取組】
環境省推奨の電力オークション「エネオク」を活用して、区内の法人や個人事業主の再エネ電力への切り替えを推進している。
【「省エネルギー及び創エネルギー機器等補助制度」の取組】
家庭や事業所から排出されるCO2削減への協力に対し、区の補助制度を通して、区民や事業者の省エネルギー及び創エネルギーに向けた取組を支援している。
【「区有施設」での取組】
区では区有施設で4つの取組を行っている。
1. 環境に配慮した電力調達の推進
令和9年度末までに、全ての区有施設において環境に配慮した電力への切り替えを行う。
令和6年度は、区役所本庁舎等をはじめ全29施設で環境に配慮した電力への切り替えを行った。
2. LED化の推進
区有施設での取組は、使用頻度や費用対効果を考慮した上で、省エネルギーを目的としたLED化を推進する。道路の環境対策では、小型蛍光灯及び大型街路灯のLED化を推進し道路の環境対策を推進する。
3. ZEB化の推進
牛込保健センター等複合施設(令和6年度末竣工予定)では、区有施設初となる「ZEB Ready」の認証を取得した。
4. 庁用車への電動車の導入
区の庁用車を新規導入又は更新する際には、業務に適合する代替可能な電動車がない場合等を除き、全て電動車とする。
【東京都の取組「エコサポート2024」】
環境関連の東京都補助金・支援策ガイドについて。
東京都では制度強化によって建物の脱炭素化の加速を推進している。
主に「改正条例の施行(東京都環境確保条例、令和7年4月施行)」、「環境価値の高い住宅の推進につながる支援策」のふたつの制度を通して推進する。
クイズの正解は①円、②上空の空きスペース、③385m。
メインテーマは「ケンチくんとかんがえよう! 安心で安全な未来」、サブテーマは「建築士と考えるカーボン・ゼロ社会と地震への備え」。ステージでの各種イベントのほか、ワークショップや展示ブースに多くの入場者を集めた。
主催:一般社団法人東京都建築士事務所協会
共催:新宿区
後援:東京都
一般社団法人日本建築士事務所協会連合会
一般社団法人東京建築士会
公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部
一般社団法人日本建築構造技術者協会
一般社団法人東京建設業協会
一般社団法人東京構造設計事務所協会
一般社団法人東京設備設計事務所協会
一般社団法人日本積算事務所協会関東支部
一般社団法人日本建築学会関東支部
9月13日(金)
午前中から什器の搬入・設置に始まり、午後からは建築ふれあいフェア委員や各ブース担当者により東京建築賞受賞作品パネル、児童画コンテスト絵画など掲示物やみんなでつくるみんなの街、大学生の卒業設計の模型など展示物の設置を行った。17時にプレオープンし、展示物・掲示物のみ自由に見学することができた。
9月14日(土)
オープニングセレモニー(10:00〜10:15)
オープニングセレモニーは、千鳥義典本会会長の挨拶に始まり、吉住健一新宿区長、建築ふれあいフェア特別委員会の越阪部三男委員長の開会の挨拶で第25回建築ふれあいフェアの幕を開けた。今年も司会者は、東京アナウンス学園の学生さんにお願いしスムーズな進行となった。司会の宇野朱音さんは、会期中常に的確なアナウンスとアドリブにも対応され、安定した司会者ぶりを発揮されていた。
和太鼓演奏(10:15〜10:35)
引き続き「颯」のみなさんによる大迫力の和太鼓演奏が始まった。通りがかりの方も足を止め、熱気と笑顔あふれる演奏に聞き入っていた。
太鼓をたたいてみよう(10:35〜10:50)
和太鼓演奏後、「颯」のみなさんのご指導のもと、来場者の方々に太鼓をたたく体験をしてもらった。小さなお子さんや外国人の方など老若男女問わず和太鼓たたきに夢中になられていた。
ケンチくんと一緒にクイズ(10:55〜11:05、15:40〜15:50)
建築ふれあいフェアのキャラクターでおなじみのケンチくん(ゆるキャラの着ぐるみ)が登場し、会場のみなさんと一緒に建築に関するクイズに答えるステージ。クイズは三択式で3問出題され、ちょっとマニアックな問題も。全問正解者には、ケンチくんのステッカーや賛助会提供の賞品が配られた。惜しくも間違えてしまった方には参加賞が配られた。ケンチくんも問題に反応し、巧みなポーズをとったり、回答者に手を振ったりして可愛く応援していた。クイズ終了後、ケンチくんは小さなお子さんなどの回答者と一緒に記念撮影を行った。ケンチくんの決めポーズもなかなか決まっていた。
今年もケンチくんの熱烈な女性ファンが来場してくださり、「ケンチくんと一緒にクイズ」のひとつ前のステージプログラムから最前列のど真ん中の席に座られ、クイズを楽しんでくれた。また、ケンチくんのひとつひとつの動きに「かわいい~♪」と喜んでくれていた。クイズ終了後には、ケンチくんと交流し一緒に写真撮影を行い笑顔で帰って行かれた。
今後もケンチくんの存在が徐々に大きくなっていく予感がする。ケンチくん関連プログラムの拡大を期待したい。
ケンチくんからのメッセージで「各支部のイベントにも喜んで参加するよ!」とのこと。ケンチくんを通して、東京都建築士事務所協会をアピールしたいものだ。
テーブルマジック(11:10〜14:10、13:40〜14:10)
マジシャンDaisukeさんによるテーブルマジックが披露された。細長い風船をマジシャン自身が飲み込むマジックに始まり、みんなで腕をねじる体操のようなマジックもあった。聴衆のみなさんはマジシャンのテーブルに手が届くほど前に集まり、その一挙手一投足に目を奪われていた。
災害の偽情報とSNS配信(11:45〜12:05)
新宿支部所属であるサンメイト一級建築士事務所の杉本重実さんによる「災害の偽情報とSNS配信」という講演であったが、最後にマスクや非常用ライトなどの景品が無料で配られた。
セミナー「東京には森があるって知ってる?」(13:00〜13:30)
公益財団法人東京都農林水産振興財団の田口雅昭さんによるセミナーでは、森林の循環利用や「東京の木 多摩産材」の需要拡大を図るための木材利用ポイント事業などについて講演していただいた。木材利用ポイント事業は、「東京の木 多摩産材」を一定量以上使用した住宅を新築および内装木質化(リフォーム)した方を対象に、使用した「東京の木 多摩産材」および国産木材の量に応じて、東京の特産物等の贈呈品と交換できるポイントを交付する制度。なるべく多くの「東京の木 多摩産材」を活用したいものだ。
(田中 良治)
新宿区セミナー「新宿区の新耐震基準の木造住宅の耐震化について」(14:30〜15:00)
竹内英央新宿区都市計画部防災都市づくり課長より説明があった。首都直下地震が今後30年以内に70%の確率で発生する可能性があると想定している。東京都の都心南部直下地震での被害想定では、家屋の全壊は約8.2万棟、それによる死者は約3,200人となる。
東京都は耐震化を推進することで、全壊棟数・死者数を約6割以上削減させることが可能と推計している。
阪神・淡路大震災(1995年)では1981年基準以降に建てられた建築物の被害が少なかった。また熊本地震(2016年)では2000年基準以降の木造住宅で被害が大幅に少ないことが判明している。
新宿区内の住宅の耐震化率は年々上がっており、令和元年は94.9%となっている。令和9(2027)年でおおむね解消される目標としている。
木造住宅の耐震化支援事業では、旧耐震基準に加え令和5年度より新耐震基準(昭和56/1981年~平成12/2000年)までを対象とし、耐震診断(無料)や補強設計・耐震改修工事・工事監理への助成を行っている。また耐震シェルターや耐震ベッドへの助成も行っている。非木造建築物の耐震化についても支援している。
新宿区セミナー「『ゼロカーボンシティ新宿』の実現に向けた取組について」(15:00〜15:30)
小野川哲史新宿区環境清掃部環境対策課長より説明があった。【「新宿区第三次環境基本計画」(令和5年2月改定)について】
2050年までに区のCO2排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ新宿」の実現に向けた、環境施策を総合的かつ計画的に進めるための計画である。
11の「個別目標」から構成される5つの「基本目標」を定めている。
「基本目標」は、1.地球温暖化対策の推進、2.豊かなみどりの保全と創出、3.資源循環型社会の構築、4.良好な生活環境づくりの推進、5.環境学習・環境教育の推進、となっている。これらの「基本目標」を通して「オール新宿で取り組む『ゼロカーボンシティ新宿』と人と環境にやさしいまちづくり」を「全体目標」としている。そして「目指す環境都市像」である「地域資源を活かし、区民・事業者・区が一体となってつくる『持続可能な環境都市・新宿』」の実現に向けた取組となっている。
【「新宿再エネオークション」の取組】
環境省推奨の電力オークション「エネオク」を活用して、区内の法人や個人事業主の再エネ電力への切り替えを推進している。
【「省エネルギー及び創エネルギー機器等補助制度」の取組】
家庭や事業所から排出されるCO2削減への協力に対し、区の補助制度を通して、区民や事業者の省エネルギー及び創エネルギーに向けた取組を支援している。
【「区有施設」での取組】
区では区有施設で4つの取組を行っている。
1. 環境に配慮した電力調達の推進
令和9年度末までに、全ての区有施設において環境に配慮した電力への切り替えを行う。
令和6年度は、区役所本庁舎等をはじめ全29施設で環境に配慮した電力への切り替えを行った。
2. LED化の推進
区有施設での取組は、使用頻度や費用対効果を考慮した上で、省エネルギーを目的としたLED化を推進する。道路の環境対策では、小型蛍光灯及び大型街路灯のLED化を推進し道路の環境対策を推進する。
3. ZEB化の推進
牛込保健センター等複合施設(令和6年度末竣工予定)では、区有施設初となる「ZEB Ready」の認証を取得した。
4. 庁用車への電動車の導入
区の庁用車を新規導入又は更新する際には、業務に適合する代替可能な電動車がない場合等を除き、全て電動車とする。
【東京都の取組「エコサポート2024」】
環境関連の東京都補助金・支援策ガイドについて。
東京都では制度強化によって建物の脱炭素化の加速を推進している。
主に「改正条例の施行(東京都環境確保条例、令和7年4月施行)」、「環境価値の高い住宅の推進につながる支援策」のふたつの制度を通して推進する。
(小原 弘太郎)
ワークショップ、展示
9月15日(日)
第3回こどもけんちく児童画コンテスト表彰式(11:15~11:45)
第3回目となる「こどもけんちく児童画コンテスト表彰式」が越阪部三男実行委員長の挨拶により開会した。今年のテーマは「地球にやさしい みんなのまち」。テーマに沿ったたくさんのすばらしい作品の中から会長賞に選ばれたのは、奈良郁吹さん(小学5年生)の「リアルウミガメハウス」。表彰状を授与した千鳥義典会長の講評は、水害が心配だからいっそのこと海の中に住んでしまおうという奇抜な発想に驚かされる。水の中を表す表現や色使いが際立っている。穏やかな海の中をゆったりと泳ぐウミガメの姿が今回のテーマに最もふさわしいと感じた、とのことであった。続いて実行委員長賞は、平紘香さん(小学2年生)の「空気をきれいにする空とぶふねの家」。表彰状を授与した越阪部三男実行委員長の講評は、船を空に浮かべる自由な発想がすばらしい。空気を浄化しながら進む船の中に住み、船上でプール遊びができるユニークさに心を打たれた、とのことである。その他、金賞2作品、銀賞3作品、銅賞5作品が表彰された後に、受賞者とケンチくんの記念撮影で結びとなった。
バルーンアートパフォーマンス(11:50~12:30)
例年行われる、南部支部の鷹取奨さんによるバルーンアートパフォーマンスである。剣や動物や帽子などが次々とでき上がり、そのたびに子どもたちが喜んで手に取っていくのが微笑ましい。お馴染みのバルーン釣り大会も催され、見るだけでなく参加できる素敵なプログラムとなっている。親子で楽しんでいただき笑顔になっていただいている姿を見ると、実行委員として冥利に尽きる。これからも続けていただきたいプログラムである。
(鈴木 文雄)
セミナー「東京には森があるって知ってる?」(13:00〜13:30)
(公財)東京都農林水産振興財団 久住栄蔵さんによるセミナー。都内の森林面積は東京都の全体の面積の約4割であること、さらに多摩地域にその7割があり、そのうち約6割が人工林であるとのこと。戦後に造成された人工林が50年を超えて「今が伐り時、使い時」であるが、地形や小規模所有者の問題で木が切られないことが課題という。森林の働きや、森林の循環利用、木材や木質空間の効果、木材利用の大切さが述べられ、加えて木材利用のポイント事業について、新築やリフォームにおけるポイント交付の都内対象住宅の概要や、ポイント数の説明とポイント交換できる贈答品があること、およびその流れや申請の方法等の細かな説明もあった。
震度7能登地震の悲惨な状況を受けて、耐震の重要性(14:00〜15:00)
加葉田和夫株式会社ひまわりほーむ代表取締役による講演は、震災当初の現地の様子のビデオを止めながら細かなリアリティのある説明から始まった。能登地域の住宅の特徴は、黒瓦屋根、開口部が大きいこと。能登半島地震での倒壊した多くが「屋根が重い家」、「壁の少ない昔ながらの木造家屋」であったと説明があった。耐震については、旧耐震基準の家屋は全壊率が45%、新耐震基準では25%、現行耐震基準でもわずかではあるが全壊があり、建築のプロとしての思いや、命を守ることの大切さを強く述べた。そして今後の取組について、震災当初から現在の状況、またこれからの対応まで、実感のこもった話があり、最後に、能登に来てくれる人を望んでいます、との切実なお願いで終わった講演だった。
けんちくんと一緒にクイズ(10:50〜11:00、15:10〜15:20)
アナウンスと共に子どもたちにナンバープレートが配られ、クイズが始まった。クイズは3問で、①日本銀行本店の屋根は上空から見るとある文字の形をしています。何という文字でしょうか? ②東京駅まわりの大きなビルは東京駅からあるものを売ってもらったおかげでより大きなビルを建てることができました。それは何でしょう? ③東京駅そばのトーチタワーは完成すれば何メートルになるでしょうか? 正解の子どもにはプレゼントがあった。クイズの正解は①円、②上空の空きスペース、③385m。
演奏(15:30〜15:50)
トリオデアルセによる演奏は、親しみのある「My Favorite Things」から、木の枝からつくられた小鳥の鳴き声のするバードコールを使って会場の子どもたちとお母さんお父さん、みんなで演奏に参加する「Black Bird」、最後は手拍子から始まりだんだんとリズムアップするアイリッシュダンスで、盛大な拍手で盛り上がったステージとなった。
エンディング(15:50〜16:00)
越阪部三男特別委員会委員長より、「安心で安全な未来」をテーマとした今年の講演・セミナーは、設計業界が何をしたらよいかを考えるきっかけになればとの思いを込めた企画であったとの話しがあった。またこのイベントに参加していただいた一般の方々に建築士の仕事と事務所協会を知っていただき、未入会の建築士には入会の機会になっていただければと話した。最後に今回のイベント開催に協力していただいた行政の方々をはじめ、多くの方々に感謝を述べて挨拶を締めくくった。
(大平 孝至)
撮影:事務局、*大平 孝至、**鈴木 文雄
撮影:事務局、*大平 孝至、**鈴木 文雄
田中 良治(たかな・よしはる)
東京都建築士事務所協会世田谷支部、一級建築士事務所有限会社田中地所
小原 弘太郎(おはら・こうたろう)
東京都建築士事務所協会青年部会幹事、世田谷支部、一級建築士事務所小原設計事務所
鈴木 文雄(すずき・ふみお)
東京都建築士事務所協会理事・研修委員会委員長・会誌専門委員会委員長・墨田支部、有限会社鈴木設計一級建築士事務所
1984年 東海大学建築学科入学/1987年 同校中退、東京デザイナー学院建築デザイン科入学/1989年 同校卒業/有限会社鈴木設計一級建築士事務所入社/現在、同代表取締役
1984年 東海大学建築学科入学/1987年 同校中退、東京デザイナー学院建築デザイン科入学/1989年 同校卒業/有限会社鈴木設計一級建築士事務所入社/現在、同代表取締役
大平 孝至(おおひら・たかし)
東京都建築士事務所協会会誌専門委員会副委員長・台東支部、株式会社ダイリン一級建築士事務所
1984年 東京電機大学建築学科卒業/株式会社ダイリン一級建築士事務所勤務。マクドナルド、松屋、鳥貴族等、チェーン展開の飲食店の建築設計及び店舗デザイン設計をする
1984年 東京電機大学建築学科卒業/株式会社ダイリン一級建築士事務所勤務。マクドナルド、松屋、鳥貴族等、チェーン展開の飲食店の建築設計及び店舗デザイン設計をする
カテゴリー:東京都建築士事務所協会関連
タグ:建築ふれあいフェア