富山への研修旅行
杉並支部
小野 博文(東京都建築士事務所協会杉並支部)
井波は商店の看板、案内板等に木彫刻が溢れている。中央は南部さん。
合掌造りの村上家で。
 2015年の総会で、東京都建築士事務所協会杉並支部として初めて女性の佐藤孝子支部長が誕生しました。「全員参加の支部活動」をスローガンに、役員会と全会員の会合を毎月交互に計画し、実行に移しました。早速、すべての支部会員に役割が分担され活動がスタート。講習会や「建築ふれあいフェア」など多くの会員が参加して行ないました。
 また、ここ数年行なうことのできなかった支部研修旅行も、佐藤登東京都建築士事務所協会賛助会員会長に三協立山株式会社をご紹介いただき、富山に決定。2015年10月26日、親子二代での参加や他支部からの参加もいただき、総勢20人で早朝の東京駅を出発し、開通したばかりの北陸新幹線で一路富山へ向かいました。
 最初に「南部白雲木彫刻工房」(富山県南砺市井波)にお邪魔して、制作中の欄間の作品等を見学。その後、三代目南部白雲の秀水さんに、北陸一の大伽藍を誇る「瑞泉寺」をご案内いただき、見事な彫刻を堪能しました。昼食は、瑞泉寺門前にある和風旅館「東山荘」。さらに五箇山の合掌造りの集落を見学。夜は砺波市安川の砺波ロイヤルホテルで大いに懇親を深めました。
 翌日は三協立山株式会社の「新湊工場SANTIC」(富山県射水市)で最新の技術や製品を紹介していただきました。その後、国宝「瑞龍寺」(富山県高岡市)や、「富山市ガラス美術館」がある複合施設「TOYAMA キラリ」(富山県富山市、設計:隈研吾建築都市設計事務所、2015年竣工)を見学。さらに富山の建築物を見学して、盛り沢山のスケジュールも無事終了。私自身今後の仕事のヒントをたくさんいただいて東京に戻りました。
 今年、2016年も佐藤支部長の尽力により杉並区の賀詞交歓会に多くの会員が参加してスタート。続けて支部新年会の開催と、相変わらず全員参加の支部活動が続いています。今後もさらに多くの会員を巻き込みながら、私自身も支部の活動を楽しんでいきたいと思います。
小野 博文(おの・ひろふみ)
有限会社ヒロ空間企画代表取締役、東京都建築士事務所協会 杉並支部 副支部長
1966年 生まれ/2000年 有限会社ヒロ空間企画設立