講演会「人生100年、どう生きるか」と賛助会員13社による展示会
賛助会|令和5(2023)年1月17日(火)@本会会議室
関 和典(東京都建築士事務所協会賛助会員会情報委員、株式会社ゼットアールシー・ジャパン 代表取締役社長)
福井コンピュータアーキテクト株式会社
株式会社ピアレックステクノロジーズ
株式会社ダイフレックス
株式会社吉野石膏DDセンター
株式会社ダイムワカイ
浪速熔材株式会社
矢作建設工業株式会社
株式会社ゼットアールシー・ジャパン
野原ホールディングス株式会社
株式会社コーヨークリエイト
アイジー工業株式会社
株式会社ロンビックジャパン
賛助会員13社による展示会
 講演に先立って、14:00より下記13社の賛助会員が出展した展示会がスタートした。
 ① 福井コンピュータアーキテクト株式会社、② 株式会社ピアレックステクノロジーズ、③ 株式会社ダイフレックス、④ 株式会社吉野石膏DDセンター、⑤ 株式会社ニッコー、⑥ 株式会社ダイムワカイ、⑦ 浪速熔材株式会社、⑧ 矢作建設工業株式会社、⑨ 株式会社ゼットアールシー・ジャパン、⑩ 野原ホールディングス株式会社、⑪ 株式会社コーヨークリエイト、⑫ アイジー工業株式会社、⑬ 株式会社ロンビックジャパン。
 来場された正会員、賛助会員はおよそ40名。皆さんひと通り全ブースを回られ、各々情報をアップデートされ、またそれぞれに名刺交換を行っていた。
講演する塩田政利株式会社ニッコー社長。御年85歳。
講演会「人生100年、どう生きるか」──株式会社ニッコー塩田政利社長
 続いて、15:00より大根田達也賛助会副代表の司会で、株式会社ニッコーの塩田政利社長による講演が始まった。塩田社長は御年85歳ながらばりばりの現役社長で、現在の会社である(株)ニッコーを72歳で始められた方である。そのエネルギッシュな姿は数々のテレビ番組でも紹介されている。
 話はご自身の生い立ちから始まり、なぜご自身が今も働いているのか? という人生の根本の目的、働く動機などに触れた。以下、「塩田語録」の一端をご紹介する。
 就職して初任給をもらっても妹への仕送りとアパート代で残金ゼロになってしまった状況から、翌月には倍の給料を稼ぎ出した秘策。お見合い写真を見てひとめぼれし、年末に帰省してお見合いをしてそのまま旅行に行き、1週間の内に式まで挙げてしまった電撃結婚、そしてその奥さんともう60年を共にしている心温まる話。「学問と健康にゴールはない」。「今10億の会社を、私が生きているうちに1,000億にします、1兆円はいらん」。「私はマスクをしません。なぜならコロナにかからんからです。なぜかからないか? かかるかも知れないという心配をしないから」。「心から世のため、人のためを思って頑張っていたら病気になんかになりません」。「何もない日本で、唯一の資源である木材をいかに生かすか」。「理想に燃えて、長持ちする木、環境に優しい木を目指して研究を始めるも5年間まったく売れるものができない。それでも諦めなかった」。「僕の学問は知識の学問ではない、実践の学問です。特許はとらん。知識ではないからそう簡単にまねできん。できるものならやってみろ」。「人間として生きるということは、国のため、人のためになるように働くということ」。「世界にふたつとない、日本というとっても良い国を、みんなでもっともっと良い国にしましょうよ」。「脱プラスチック、脱炭素、地球温暖化防止、日本が世界のリーダーとして、皆さんで一緒にやりましょう。みんなでやれば絶対できますよ」。
 ご自身が経験された人生でつかんだ数々の金言や助言、そして皆さんへのエールを「塩田節」にてご披露いただいた。用意された縦書きの毛筆フォントの講演骨子は、ほとんど見ていない様子だった。
 さらに竹やイグサ、木くずのチップや木製のストロー、さらに水に沈めたALCパネルなどのサンプルを使って、「液体ガラスを使ってこんなことはできないか、あんなものはできないかと、皆様からの難題をいただきたい」とのお話があり、「ニッコーは何年経っても真摯にその難題に向き合っていきます」と力強くこぶしを握った。同社の主力製品である「液体ガラス」を使ってひとりひとりのビジネスの中で、なにかのヒントになって、それぞれに今の仕事の、あるいは独自のビジネスになる可能性をも示唆された。
 ずっと立ちっぱなしで、時にわざと大きな声で、「私の話はつまりませんか? つまらないならさっさと辞めます」と会場をどっと沸かせたり、時にサンプルを持って会場を歩き回わって話しかけたり、ひとりで「ボケ」と「ツッコミ」をやる落語家並みの話術で1時間半の「塩田劇場」はあっという間にお開きとなり、塩田社長の生き様に満場の拍手が贈られた。老若男女、聴衆の方ひとりひとり、それぞれに胸に刺さったものがあったのではないか。
 以下会場の方々の感想の一部:「塩田社長の経験は、想像できないほど波乱万丈。貴重な話を聞けた」。
 「若い! エネルギッシュ! 85歳とはとても思えない! 負けていられない!」。「85歳から元気をもらった」。「液体ガラスが、いろいろなものに使われて、いろいろなところでビジネスチャンスが生まれそう」。「何のために働くかを明確にして生きることは素晴らしい、見習いたい」。「建築にはあまり関係ない話かと思ったが、とてもためになったし、面白かった」。「後半に差し掛かって、話は盛り上がるし、声も一段と大きくなり、あっという間だった」。「日本人として感服した」。「韓国のことなど、言いにくいこともズバッとはっきり言っていて、スカッとした。もっと突っ込んで聞きたかった」。「あまりおじいちゃんの話をちゃんと聞く機会がなかったが、今度実家に帰ったら話をじっくり聞きたいと思った」。
 最後に私の感想:塩田社長の講演から、「どうのこうの言う前に、まずは行動、やってみる事が重要なのだ」ということを学んだ。「ダメだったら何度でもやり直せばいいんですよ、皆さん!」そして、「人に手をさしのべられる広い心」を持って物事に接すること。
 賛助会ではこれからもさまざまな形で正会員のみなさんとの接点をつくっていきたいと思っています。ご協力をお願いします。
関 和典(せき・かずのり)
東京都建築士事務所協会賛助会員会情報委員、株式会社ゼットアールシー・ジャパン 代表取締役社長
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