思い出のスケッチ #352
神奈川・城ヶ島灯台
早川 佳孝(東京都建築士事務所協会賛助会員、富田商事株式会社)
 想えばかなり以前のように感じられるが、コロナ禍にあり活動が制限されていた令和3(2021)年6月26日、大方水彩画教室(『コア東京』2020年4月号「私の趣味」で紹介)の面々とともに、戸外スケッチとして城ヶ島に出かけた。
 京浜急行三崎口からバスで城ヶ島大橋を渡ると岩礁の海が見える。
 城ヶ島灯台の初代の灯台は、明治3(1870)年に初点灯を迎えた。日本の西洋式灯台としては5番目の点灯である。建設当初は塔形(円形)の煉瓦造であった。大正12(1923)年9月1日、関東大震災が発生し、設置当時の灯台は倒壊した。その後大正14(1925)年8月1日に白色塔形(円形)コンクリート造で再建され、二代目灯台として現在まで使用されている。
 海岸で各自がスケッチを行い、集合して対岸の、「みうら・みさき海の駅」へ行く。ここも絵になる風景があった。店の品々を見たり、休憩で談笑したりと束の間の小旅行気分であった。
早川 佳孝(はやかわ・よしたか)
東京都建築士事務所協会賛助会員会幹事、会誌・HP専門委員、富田商事株式会社企画・デザイン部 建築意匠参与