VOICE
小嶌 哲(東京都建築士事務所協会江戸川支部副支部長、小嶌建築設計事務所)
VOICE原稿を書いております6月中旬はすっきりしない天候が続いています。
 また例年通り来春卒業を迎える学生の就職活動の季節ともなりました。今までの慣習や過去の経験則では計りきれない社会になり、若者を迎え入れる側としてもさまざまな行動の実行も迫られています。業種にかかわらず年齢性別を問わない就労環境の整備、人材の確保・育成・定着、技術の伝承など課題が山積なのではないでしょうか。
最近では普通に聞かれるようになりましたが、ある仕事場で職責者の方が「業務の担い手」との表現をされていました。作業従事者の方や協力会社、業務に係るすべての人びとに向けて、ビジネスパートナ-として対等な関係を築こうとする思いが根底にあった発言と記憶しています。日常の些細なところにこそ意識改革の行動機会があり、見逃すことのないように心がけたいと思った次第です。
 世界情勢を含め不安定要因の多い昨今ですが、ひとりでも多くの皆さんに希望を抱いて最初の一歩を踏み出していただきたいと願っています。
7月号がお手元に届くころには梅雨明けとともに、今より少しでも明るい兆しがみられるよう期待したいと思います。
小嶌 哲(こじま・さとし)
東京都建築士事務所協会江戸川支部副支部長、小嶌建築設計事務所
1964年 千葉県生まれ/1987年 東海大学海洋学部海洋土木工学科卒業/住宅メーカ-・建設コンサルタント会社を経て2016年 小嶌建築設計事務所設立
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