10年ほど前にとある企業のBCP（事業継続計画）調査業務に携わりました。目的は震災対策BCPでしたが、そのときにBCP調査にはいろいろな種類があることを知りました。水害対策、コンピュータウィルス対策、感染症対策などなど。「感染症? インフルエンザでBCPとは大袈裟では?」なんて思ったことを覚えていますが、今思うとなんと見識が狭かったことかと深く反省する次第……。
2020年の1月に国内初の新型コロナウィルス感染者が確認されてから、その“未知の脅威”は人びとの行動を制限させ、日常を非日常に変え今に至ります。落ち着きを見せているとはいえ、今後も防疫対策が欠かせない毎日が続くでしょう。
今年は壬寅の年です。「壬寅」は、厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎となる年だそうです。制限された日々の中で培った新たな生活習慣が根付き、将来的にプラスになるものと解釈したいものです。
60年前の「壬寅」の年にビートルズがアルバムデビューしました。自ら作詞作曲し、唄い、楽器を演奏するという今までになかった“未知の脅威”が世界中に蔓延したのです。同じく世界中を混乱させた脅威ではありますが、ビートルズは永遠に不滅、ヴィールスは早急に必滅となって欲しいと切に願いますね。