本部役員就任挨拶
令和3・4年度 東京都建築士事務所協会
常任理事:宮原浩輔、栗田 幸一、宮尾 宣央、山田 淸、武内 敏幸、斎藤 正
理事:安藤 暢彦、村上 淳、土屋 正、馬籠 良英、南口 聡、津田 龍彦、
鈴木 文雄、佐藤 吉弥、寺田 宏、横村 隆子、神辺 和幸
監事:山下 登、広瀬 淡、宇佐美 貴士
専務理事:前川 秀則
常任理事
宮原 浩輔
第1ブロック担当、倫理委員会、総務・財務委員会、日事連対応、建築賞特別委員会、建築賞選考委員会、安全支援協会、定期講習・管理建築士講習講師、(法制委員会)
 第1ブロックのご推薦をいただき再び常任理事に選任されました。
 コロナに翻弄された1年余りを経て、建築士事務所も協会も、存在と活動のありようが大きく変わりました。ここ数年来感じていることは、建築設計という業務とそれを担う建築士事務所は、社会からどのように求められているのだろうかという自問です。この業界は若者から見限られているのではないかという心配もあります。
 私も本会の理事を務めさせていただくようになってから、はや15年が過ぎました。まったく力不足ではありましたが、今期をもって次の世代の意欲にあふれた方々にしっかりとバトンタッチできるよう、本部とブロック・支部の良好な連携関係、環境整備に頑張ってまいりたいと思います。改めて会員の皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げ、就任の挨拶とさせていただきます。
常任理事
栗田 幸一
第2ブロック担当、総務・財務委員会、木造2000年WG、(会員委員会)
 第2ブロックの推薦を受け、令和3年の定時総会にて常任理事に再任されました。
 一昨年前から新型コロナウイルスの嵐が吹き荒れ、人びとの生活様式さえも変わってしまいました。変化にも関わらず当会の会員数は大幅な減少もなく、会員事務所の底力の強さに驚いている次第です。
 本会の基本は、本部、各ブロックおよび、各支部の情報共有で、組織事務所の力を借りながら、本会の多数を占める情弱になりがちな小規模事務所の活性化と考えます。「マネジメント支援センター」、「各ブロック活動」、「支部内の役員を引受ける」、「支部を通じての社会への働きかけ」等の能動的な広義の会員活動を協働出来たら……と、思っています。
 「各ブロック」、「各支部」の地域性に沿った社会への働きかけを、「建築士事務所憲章」を掲げながら行おうではありませんか。
常任理事
宮尾 宣央
第3ブロック担当、マネジメント支援センター、(研修委員会)
 第3ブロックより推薦いただき、本年度定時総会にて常任理事に就任いたしました。
 前期の2年間は理事として、研修委員会、広報委員会、マネジメント支援センター運営WGを担当させていただき、研修委員会では新任の委員長ではありましたが、諸先輩方々の心強いご指導のもと務めさせていただきました。しかし任期の半分以上がコロナ禍の影響で、これまでと同様の会員サービス、企画が行えない状況だったことは残念でしたが、逆にセミナーのWeb配信など、新しい試みを一気に進めるチャンスでもありました。
 私は、第一に会員のために、会員にとって良いサービスとは何か、会員にとって有意義な情報を届けたい、という考えを持って委員会活動を行ってまいりました。その経験をもとに、今期常任理事という立場から第3ブロックの各支部、会員の皆様と本部との結節点として、本部から会員皆様へのサービスや情報を適切にお伝えし、本部には支部、会員の皆様からの意見や考えを汲み取っていけるように努力してまいります。
 引き続き諸先輩の方々、第3ブロック各支部長の皆様、会員の皆様のご指導、ご協力を賜りまして、非才微力ながらこの任を精一杯務めてまいりたく、よろしくお願いいたします。
常任理事
山田 淸
第4ブロック担当、総務・財務委員会、多摩支部再編WG、建築ふれあいフェア、(広報委員会)
 第4ブロックでは、常任理事および理事の選任に当たり、各支部から選出のブロック委員による選挙を行い、私が常任理事を拝命することになりました。
 私は、四半世紀ほど前からわが国の人口減少が気になっており、それに伴う建築へのニーズの変化を探るために、建築本業以外のところも建築としてとらえるべくさまざまな活動をしてきました。
 その過程で、IT技術の高度化やAIの急速な進化がありました。それに加えて、世界中に広がったコロナ禍があります。最早、あらゆる仕組みや概念が、今までの延長線上で成り立つ保証はありません。そうした中で、私たちの拠り所のひとつである建築士事務所の役割だけでなく、業態そのものも問い直す時期にあると考えます。そのためには建築技術やその背景にある建築文化だけでなく、住環境整備にかかわる他の専門職能と協働で新たな職能を開拓し、そこに私たちが近づいていくといった作業が求められているのではないかと思います。
 こうした「建築の再定義」を中長期的な課題として根底に置きつつ、今目の前にある短期的な課題解消に取り組んでいきたいと考えています。
 この2年間、よろしくお願いいたします。
常任理事
武内 敏幸
第5ブロック担当、働き方改革推進WG、(業務委員会、法制委員会)
 第5ブロックの推薦をいただき、本年度定時総会の承認により常任理事に就任いたしました。新任ですが、よろしくお願いいたします。
 分掌事項として第5ブロック担当、働き方改革推進WG、オブザーバーとして業務委員会、法制委員会を担当することになりました。第5ブロック担当として本会とブロック会、ブロック会と支部との架け橋となり、連携して第5ブロックの特徴である「地元に根付いた活動」に重点をおき、支部相互の交流並びに活性化を図っていきたいと思います。
 また、第5ブロックのほとんどが小規模事務所であり、事業承継・世代交代等のさまざまな問題を抱えていますが、働き方改革推進WGの活動を通して小規模事務所の意見を吸い上げ、今後何が必要か、何をすべきか勉強していきたいと思います。
 若い世代が「建築士になりたい」と思うような魅力ある設計業界(事務所協会)となるよう微力ながら努力していく所存ですので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
常任理事
斎藤 正
第6ブロック担当、大規模修繕WG、建築相談室、(事業委員会)
 第6ブロックより、前年度に引き続きご推薦をいただき、本年度の総会での承認により常任理事に就任いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。
 前期においては、コロナの世界的流行によるさまざまな規制により、思うような活動ができませんでした。これは私だけでなく、会員の皆様も含めた社会全体が硬直し、余儀なく活動停止状態に追い込まれました。しかし、今年度はワクチン接種等により、まだ十分ではありませんが、活動が再開しつつあります。再度の大流行を避けられた時には、社会の変化について、多くの各分野の識者が、指数関数的に急速な変化を伴う社会になると予想しています。
 その変化に対応すべく、協会の体制づくりを念頭に置いて、常任理事として活動していければ思います。
 本協会が行っているマネジメント支援センターに見られる充実したサポートの実行等々を含め、すべての会員事務所とその所員にまで及ぶメリットの追及を推進できたらと思います。
 本部においては、一般社会に向けた、未来を見据えての社会貢献等の事業、建築関係の専門技術者集団であること等の啓蒙活動を、今以上に推進すべきと考えています。それが結果的に本会の地位・知名度の向上につながり、会員の増強等にもなるのではないかと思います。
 会員の皆様とともに、協会と会員の未来に向けて粛々と、かつ、誠心誠意頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
理事
安藤 暢彦
会員委員会委員長、TARC、大規模修繕WG、定期講習・管理建築士講習講師
 第1ブロック、千代田支部より推薦いただき引き続き理事に就任いたしました。また、会員委員会の委員長を再度拝命すると同時にいくつかの委員会にも参加することとなりました。
 昨年度は年初から続く新型コロナウイルスの蔓延により、人びとは「集う」機会を抑制され、業務や日常生活にも多くの影響と変化をもたらしました。協会活動もリアルでの集会は、総会をはじめとして懇談会やゴルフ大会など多くのイベントが中止となり、講習会はやWeb配信に変更となりました。
 しかし、このような時代だからこそ、個の力だけでなく集団としての力が必要となる場面が多くなるのではないかと感じています。生活や業務を取り巻く環境が大きく変化している現在、情報提供の方法や集会の形態も変化していますが、同時に多くの会員事務所の皆様の声を聴きニーズを活動に反映していけるよう、また会員同士がつながっていることを意識できるように「集う」機会も大切にしていきたいと思います。
 必要と思われる魅力ある協会活動を通じて、より多くの建築士事務所に参加していただけるよう、微力ながら精一杯務めさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
理事
村上 淳
法制委員会委員長、法規編纂専門委員会、賛助会
 中央支部、および第1ブロックからの推薦により、前期に引き続いて理事に再任されました。
 前期では会員委員会をはじめとして3つの委員会に所属し、建築士事務所の経営や所員の働き方などの側面から協会の活動に関わってまいりました。今期も複数の委員会で活動することになりますが、特に法制委員会では委員長を指名されています。
 設計監理の仕事とは切っても切り離せない「法制」で、私たちもその法令を読み解くプロであるわけですが、具体的なプロジェクトを離れて改めてフラットに考えてみれば、これまでは日々の業務に追われて「法令の枠内で何ができるか」という思考に留まっていたのでは、という思いに至ります。今期の法制委員会という活動の場では、ここから一歩踏み出して、「良質な社会資本を形成するという、私たち建築士事務所の使命に立ち返り、そのためには法制度はどうあるべきか」という視点で、問題を発見、情報発信ができればと考えています。
 重責ではありますが、会員の皆さまのご協力も得ながら、前期同様にわれわれ建築士事務所を取り巻く諸問題の解決に取り組んでまいりたいと考えています。
理事
土屋 正
事業委員会委員長、建築ふれあいフェア特別委員会委員長、東京三会建築会議、マネジメント支援センター
 「パーパス・ドリブン(purpose-driven)」という言葉を最近よく耳にします。直訳では「目的に導かれた」という形容詞になります。自分たちがなぜいるのか?(Start With “Why”)という自らの存在理由(=パーパス)に立ち戻り、それをすべてのアクションの起点とする組織マネジメントを指しています。
 新型コロナウイルス、地球環境、人権、米中冷戦等、さまざまな問題が発生する中で、私たちは反射的な対処行動にとどまり、変化に翻弄されているのが現状です。しかしそうした陥穽に陥りがちな状況にあるからこそ、公的団体である東京都建築士事務所協会は「どんな目的で社会に存在したいか?」という存在意義(パーパス)を自らに問い続け、自らのアクションを最適化する必要があると思います。
 新宿支部長であった際、私は支部を「会員が『輝ける』プラットフォーム」と定義し、事業計画を組み立てました。それぞれの設計事務所は小さな(弱小な)組織であっても、支部というプラットフォームに加わることで、発言力と発言機会が増え、経営環境の変化に抵抗力を増し、仲間というリソースを得て、結果的に皆が「輝ける」「1+1>2の集団」にしたいと考えました。
 どこまでその「会員が『輝ける』プラットフォーム」を実現できたかは分かりません。しかしメンバーとともに目標を邁進した経験を活かし、東京都建築士事務所協会が存在理由(パーパス)を起点とする運営ができるよう、その一助となれるように努力していきたいと思います。
理事
馬籠 良英
業務委員会委員長、社会貢献活動推進WG、木造耐震、構造技術
 荒川支部、第2ブロックの諸先輩、会員の皆様からご推挙いただき、第94回定時総会のご承認を経て理事に選任されました。
 昨年からのコロナ禍で、どの業種でもコロナ対応に追われ、仕事の能力低下・延期が続き、会員にも少なからず影響があろうかと思います。先の見えない中、会員・各委員会でのクラスターは発生せず、会員・各委員会委員および運営事務局の皆様に感染防止の努力に感謝申し上げます。
 当協会会員は多岐に渡る業種で構成されているため、専門の知識・知見を生かし、外部に対しても情報発信し、会員が結束・発展していけるよう努力してまいる決意です。
理事
南口 聡
会誌専門委員会副委員長、大規模修繕WG、建築賞特別委員会
 この度、渋谷支部、第3ブロックから推薦いただき、本年定時総会にて理事に就任いたしました。新任ということで不慣れなことも多々あろうかと思いますが、日頃よりお世話になっております建築士事務所協会のお役に立てればとの想いで、理事としての役割を努めてまいます。
 コロナ禍も2年目となり、ワクチン接種が徐々に進んで明るい兆しが見え始めているものの、収束まではまだまだ厳しい状況が続いています。しかしながら、コロナ後における建築業界の持続的発展のためには、BIMなどのデジタル化をはじめとする新しい手法を推進し、技術革新を図り、さまざまな課題に取り組むことが求められております。
 大きく変わる世界がある一方で、われわれ建築業界に求められる人びとが安全・安心に快適に暮らせる街づくり、環境づくりを提供する使命は不変と考えます。この使命を果たすべく、東京都建築士事務所協会の活動を通じてよりよい社会の実現に向けて微力ながら課題解決に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
理事
津田 龍彦
青年部会
 中野支部からのご推薦で、第4ブロック会での構成員による令和3年3月23日の無記名投票選挙の結果を受けて、理事候補者としてご推薦をいただき、令和3年6月21日の定時総会において選任され就任いたしました。
 常任理事として貴重な体験をさせていただいた昨期は、第4ブロックの代表としての立場でしたので、残念ながら、素朴な疑問点の質問を問い掛けることぐらいで、自身の考えを充分に伝えることができませんでしたが、今期は、そこでの経験を活かし、理事ならびに青年部会の委員として、支部から研究や議論を重ねて、開かれたプロセスや多様性を尊重する自由と民主的な仕組みをしっかり構築して、ブロックや青年部会へと色々な施策等を提案、提示ができるように、日頃より会員とコミュニケーションしっかりと図り、理事の自由な立場で意見を申し述べ、事務所協会の活性化のため、職責を誠実に務めさせていただきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
理事
鈴木 文雄
研修委員会委員長、会誌専門委員会委員長、建築ふれあいフェア
 墨田支部ならびに第5ブロックより推薦をいただき、定時総会の承認を経て理事に就任いたしました。身に余る重責ですが、推薦していただいた皆様のためにも尽力してまいる所存です。
 私は平成24年度から7年間、墨田支部長を務めさせていただき、地域の実情や課題点に対して先頭に立って向き合う姿勢を学びました。またその間、本部青年部会の活動にも参加させていただき、同年代のたくさんの友人と出会うきっかけをいただきました。その友人たちもいまや本部理事、各支部長に多く就任されております。本部活動の経験が少なくまた常置委員の経験が皆無の私にとってたいへん心強い仲間たちです。支部長として培った経験を基に、同胞と切磋琢磨しながら建築士事務所の地位向上、当会発展のために寄与できるよう努力してまいります。
 昔々、墨田支部から理事に就任されたある先輩に言われた言葉をいまだに忘れません。
 「君は建築一辺倒でこなかったことを強みにして、それを設計に活し、君らしくがんばりなさい。」
 亡き庄田信明先生の言葉通り、自分らしく頑張ってまいります。そして、東京会の一員として前に並ぶことの責任感を持って成長してまいります。
理事
佐藤 吉弥
広報委員会委員長、多摩支部再編WG、HP専門委員会委員長
 第6ブロックより推薦いただき2期目の理事に再任いたしました。1期目の2年間は、主に広報委員長という大きな役割をいただき、緊張の2年でした。会員の皆様、非会員の設計事務所の皆様、一般消費者の皆様とつながる広報の大切な役割を持つ、協会のホームページのリニューアルに取り組み、ようやく今年の秋の公開に向け、形が整ってきたところです。今期からも広報委員会は皆様と協会をつなぎ、より理解いただくために、さまざまな取り組みをしたいと考えております。
 他の委員会の皆様からの情報、支部の皆様からの声を聴き、アクテイブな協会を発信していきたいと考えています。
 前期はコロナ禍のもと、仕事や生活の様式にさまざまな変化が起こりました。特に人と人のコミュニケーションの仕方に大きな変化があったように思います。
 このような状況のもと、建築設計に携わる皆様、建築をご利用いただく皆様と双方向のコミュニケーションを図る広報としての役割を果たす所存です。
 他の委員会の皆様、支部の皆様からのご指導をいただき、本協会の発展の一助を果たすよう、努力したいと思います。
理事
寺田 宏
指導委員会、総務・財務委員会、働き方改革推進WG、建築相談室、定期講習・管理建築士講習講師
 本部推薦で理事に就任いたしました寺田です。副会長の4年間は、今後の働き方改革、および業務の変革について、会員の皆様の身近な課題として重点的に活動してまいりました。折しも設計界は士法改正後、さまざまな社会の変化に直面し、また社会からの期待値も増しています。しかし、そのための人材確保、雇用継続と業界の魅力づくりは、今後の重要な課題としてまだ道途上と思っています。
 一方で国内の全業界の労働環境は、働き方改革関連法案、男性育休の法改正、あるいは定年延長など、新しい働き方の法制整備が急速に進み、さらにコロナ禍がそれを加速させました。
 このような中で建築設計の働き方を引き続きとらえ、今年度からは働き方改革推進ワーキングの活動をさらに進めて、会員の皆様にタイムリーに変革の情報、その対応と施策を提供し、会員の皆様の経営をさらに活気あるものにしていただきたいと思っています。われわれのクライアントも変革しようという時ですから、建築設計界においても必須課題です。同時に建築の設計活動は創造的であり、他産業とは異なることも確かです。その点を踏まえた真の働き方改革を追求し、拡げていきたいと思っています。
 会員の皆様のさまざまなご意見、ご要望に適切にお答えし、お役に立てるように活動します。どうかよろしくお願いいたします。
理事
横村 隆子
多摩支部再編WG、広報委員会、HP専門委員会、マネジメント支援センター
 本部の推薦をいただき理事に就任いたしました。前期、会長や諸先輩方のご指導の下、会長補佐として協会の喫緊な事項の若い世代や女性が希望を描いて働いていただける業界へむけて務めてまいりました。
 委員の皆さまと団体別スパイラルアップ事業WGでは事業継承の課題の人材確保と定着へ女性活躍推進や業務改革セミナーを行い、事業参加事務所の雇用整備事例等HPリ・アーキネットや冊子で紹介しました。働き方改革推進WGでは懇談会での女性会員の多くがWeb活用の在宅勤務併用も始まり、スタッフの子育てや自身のライフステージの障壁も工夫して乗越えておられましたが、意識下の「無意識の偏見」が社会にまだまだあり、女性という括りではなく業界全体で先入観をはずした職場環境の見直しなど、フラットな環境づくりへ活発な意見交換がされました。テレワーク支援講習会や女性活躍の視野に立つ事業継承の先駆的事例を委員で調査し冊子にしました。雇用のご参考になれば幸いです。
 就任のご挨拶が女性活躍推進へのご報告のようになりましたが、変化の激しい状況の中、事務所間ネットワークの連携強化や一般の方に専門的知識や経験を活かして、建築やまちづくりを担っている建築士事務所の業務や設計の魅力紹介など事業開拓へ裾野を拡げることも大切だと思っています。社会のニーズやこの2年間にお伺いしましたこととも踏まえて皆さまの有益な協会活動の一助となれますよう努めてまいります。どうかよろしくお願いいたします。
理事
神辺 和幸
会員委員会、大規模修繕WG、建築ふれあいフェア、青年部会
 本部のご推薦をいただき、第94回定時総会において理事に就任致しました。
 新任という立場ではございますが、4つの、委員会・WG・部会等を担当するよう会長よりご指示をいただいております。それらの活動内容をしっかりと踏まえ、会員の皆さまと一緒に取り組んでまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 また、所属しております八王子支部では副支部長として、会員・研修委員会ならびに、第6ブロックを担当させていただいているところです。
 建築士事務所といっても大小さまざまな規模や各専門の事務所があり、賛助(協力)会員企業も会の運営に欠かせません。賛助(協力)会員企業を含めて、さまざまな情報を共有しながらともに発展できることが、団体として望ましいと考えています。
 それぞれの立場から、建築士事務所協会がこれからもなくてはならない団体となりますよう、陰ながら応援させていただく所存ですので、会員の皆さまのご協力をよろしくお願い申しあげます。
監事
山下 登
 2ブロック推薦により、監事2期目の就任になります。
 1期目はこの協会が一般社団法人として、適正な活動と決算を行っているかの監査をしてまいりました。活動については、常置委員会の他ワーキング部会等たいへん活発に行われ、会員のため非常に役に立つと思いました。これからも引き続きこのような活動をお願いしたいと思います。
 決算は収支とも異論のないところです。しかし将来、事務所の登録件数が漸減し、協会の会員数もそれに従い減少となりますと、収入減となり、それなりに対応しなくてはなりません。以前に増して会員増強を図りたく、会員の皆様の協力がぜひとも必要です。
 会員の構成は小規模事務所が全体の86%で、その事業承継は大きな問題です。このことに当協会がどのような対策を打ち出していくか注視したいと思います。
 監事として、会員の皆さまが安心して業務を行える環境を整える活動に努力してまいります。
監事
広瀬 淡
 3ブロックのご推薦をいただき、第94回定時総会で監事に就任いたしました。皆様の代表の役員として、全力で任務の遂行に努力してまいる所存です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
 私に与えられた分掌は監事です。理事、常任理事を7期務めさせていたいた経験を活かし、当会がますます発展するよう尽力してまいります。
 監事の役割は、協会が一般社団法人として適正な活動を行っているかを監査する立場です。当会は現在、会員数が約1,600事務所と、登録建築士事務所数の1割程度の加入率で推移しており、会員増強が大きな課題です。会の活動の活性化とともに、会が社会の中で認知されていくためにも、会員間の情報の共有と会員サービスをいっそう向上できるような協会の運営が重要であると思います。
 当会がますます発展していけるよう、努力してまいります。
監事
宇佐美 貴士
 第5ブロックよりご推薦をいただき監事に就任させていただくこととなりました。微力ではありますが協会発展のため努力いたしますのでよろしくお願いいたします。
 誰もが感じていると思いますが、近年、社会のさまざまなことについて、今までの常識や考え方が大きく変化しているように思います。一昨年来のコロナ禍による影響で、その変化がさらに加速しているのではないでしょうか。
 建築設計業務はそもそも自然相手の仕事ですから、根本的な考え方は数十年前とさほど変わっていないのかもしれませんが、今急速に社会が変化している中、これからの建築設計業務の考え方、あり方について改めて考える時が来ていると思います。
 これから監事として活動していく中で、本部役員の皆様と議論させていただき、設計事務所の未来について考えていきたいと思っています。今、設計事務所業界では全国的に若い人材が不足していると思います。それはわが支部においても同様です。建築設計は魅力ある仕事ですが、それを志す人材を増やすためには、社会の変化をとらえ、同時に時代に流されることなく独自のアイデンティティを持って、設計事務所の未来についてその可能性を示していく必要があると思います。
 以上のようなことを念頭に置き、拙い監事ではありますが、精一杯、職責をはたしてまいりたいと思います。
専務理事
前川 秀則
事務局総括
 人生100年時代だそうな。100年を三分すると最初の33年間は学びの時代。幼稚園、小学校、中学校、高校、予備校、大学、大学院と幾度となく挫折を味わいながらさまざまなことを学んだ。社会人になっても仕事の仕方、社会人としてのマナー、酒の飲み方など幅広く知識や経験を積んだ。
 次の33年は実践の時代。都ではその大部分を財務管理に従事した。病院の会計に始まり、医療部局の予算そして財務局でのオール東京の予算。都市のさまざまな場面に公金を提供し公金を通じて政策を考える。政策を通じて社会を考える。そして生活する人びとを考える。ある意味創造的な仕事だった。
 最後の34年の始まりは、政策という無形の創造から建築という有形の創造の裏方として歩むこととなった。この歳月ではどんな風景が見られるのだろうか。残された時間は数年毎にその様相が変わるだろう。目まぐるしく変わる老いの風景の中で、最初の年月は職業人としての始末をつけたい。特にこの2年はコロナ禍後に様変わりする建築設計界にあって、当会が日本の建築士事務所をリードし、さらには斯界の未来を切り開いていく、そうした会員や職員の誇れる協会として末永く続く隆盛の礎を築きたいと思う。
宮原 浩輔(みやはら・こうすけ)
一般社団法人日本建築士事務所協会連合会理事、一般社団法人東京都建築士事務所協会常任理事、港支部、株式会社山田守建築事務所
1956年鹿児島県生まれ/1981年東京工業大学建築学科卒業後、株式会社山田守建築事務所入社/現在、同代表取締役社長
栗田 幸一(くりた・こういち)
東京都建築士事務所協会常任理事、台東支部、株式会社栗田建築事務所
1949年 東京浅草生まれ/祖父、父と3代目/1970年 東海大学工学部建築学科卒業/1970〜74年 伊奈建築設計事務所/1975年 父の経営する株式会社栗田建築事務所入社し、現在、同社代表取締役/台東支部
宮尾 宣央(みやお・のぶひさ)
東京都建築士事務所協会常任理事、目黒支部、窪田建築都市研究所有限会社
1967年北海道生まれ/いくつかの設計事務所を経て、2004年 窪田建築都市研究所有限会社入社/2009年 同社取締役就任/目黒支部
山田 淸(やまだ・きよし)
東京都建築士事務所協会常任理事、杉並支部、有限会社人イエまちネットワーク
1949年長崎県生まれ/法政大学工学部建築学科卒業/有限会社人イエまちネットワーク
武内 敏幸(たけうち・としゆき)
東京都建築士事務所協会常任理事、江戸川支部、株式会社中野文一設計事務所
1961年 愛媛県生まれ/1983年 芝浦工業大学建築工学科卒業/株式会社中野文一設計事務所 代表取締役
斎藤 正(さいとう・ただし)
東京都建築士事務所協会常任理事、立川支部、株式会社斎藤建築設計事務所
1951年 東京都生まれ/1976年 武蔵野美術大学造形学部建築学科卒/株式会社斎藤建築設計事務所
安藤 暢彦(あんどう・のぶひこ)
東京都建築士事務所協会理事、会員委員会委員長、千代田支部、株式会社マルタ設計
1958年 静岡県生まれ/日本大学大学院理工学研究科修了/1983年 株式会社マルタ建築事務所(現:株式会社マルタ設計)入社/現在、同常務取締役
土屋 正(つちや・ただし)
東京都建築士事務所協会理事、事業委員会委員長、建築ふれあいフェア特別委員会委員長、新宿支部、株式会社土屋建築研究所
1960年 東京都生まれ/1984年 早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業/1996年 株式会社土屋建築研究所入社/現在、同代表取締役社長 兼 株式会社改修設計代表取締役会長
馬籠 良英(まごめ・よしひで)
東京都建築士事務所協会理事、業務委員会委員長、荒川支部、有限会社幹建築設計事務所
1950年 鹿児島県生まれ/1969年 鹿児島県立高山高等学校建築科卒業/(有)幹建築設計事務所
南口 聡(なんこう・さとし)
東京都建築士事務所協会理事、会誌専門委員会副委員長、渋谷支部、株式会社フジタ取締役 常務執行役員 建築本部長
1963年 広島県生まれ/1986年 東京電機大学工学部建築学科卒業/株式会社フジタ取締役 常務執行役員 建築本部長
津田 龍彦(つだ・たつひこ)
東京都建築士事務所協会理事、中野支部、株式会社津田建築事務所一級建築士事務所
1952年 東京都港区生まれ/1974年 東京デザイン専門学校建築科卒業/設立当初よりの会員/現在、株式会社津田建築事務所一級建築士事務所開設者
鈴木 文雄(すずき・ふみお)
東京都建築士事務所協会理事、研修委員会委員長、会誌専門委員会委員長、墨田支部、有限会社鈴木設計一級建築士事務所
1984年 東海大学建築学科入学/1987年 同校中退、東京デザイナー学院建築デザイン科入学/1989年 同校卒業/有限会社鈴木設計一級建築士事務所入社、現在に至る
佐藤 吉弥(さとう・きちや)
東京都建築士事務所協会理事、広報委員会委員長、HP専門委員会委員長、町田支部、株式会社イヅミ建築設計事務所
1955年 山形県山形市生れ/1978年 東海大学工学部建築科卒/1978年(株)イヅミ建築設計事務所入社/現在、同代表取締役
寺田 宏(てらだ・ひろし)
東京都建築士事務所協会理事、千代田支部、株式会社東畑建築事務所東京事務所本社オフィス東京
1956年 大阪府生まれ/京都大学大学院修士課程(建築学専攻)修了/1980 – 2021年 清水建設株式会社一級建築士事務所/現在、株式会社東畑建築事務所シニアアーキテクト
横村 隆子(よこむら・たかこ)
東京都建築士事務所協会理事、足立支部、一級建築士事務所横村隆子YHT環境設計
1955年 東京生まれ/1977年 日本大学理工学部建築学科卒業/一級建築士事務所横村隆子YHT環境設計
神辺 和幸(かんべ・かずゆき)
東京都建築士事務所協会理事、八王子支部、株式会社かんべ 一級建築士事務所
1963年 東京都生まれ/1986年 日本大学生産工学部建築工学科卒業/株式会社かんべ 一級建築士事務所
山下 登(やました・のぼる)
東京都建築士事務所協会監事、荒川支部、有限会社山下建築事務所
1943年 東京都生まれ/1966年 日本大学理工学部建築学科卒業/現在、有限会社山下建築事務所代表取締役
広瀬 淡(ひろせ・たん)
東京都建築士事務所協会監事、世田谷支部、有限会社伸建築企画
1944年 東京都生まれ/1967年明治大学工学部建築学科卒業/(有)伸建築企画
宇佐美 貴士(うさみ・たかし)
東京都建築士事務所協会監事、葛飾支部、宇佐美一級建築士事務所
1960 東京生まれ/1984年 千葉工業大学卒業/設計事務所勤務の後、1993年に宇佐美一級建築士事務所開設
前川 秀則(まえがわ・ひでのり)
東京都建築士事務所協会専務理事
1954年 三重県出身/早稲田大学法学部卒業、政策研究大学院大学修士課程修了/1978年 東京都庁入都/2015年 一般社団法人東京都建築士事務所協会専務理事