私の休日 30
海釣り
倉持 健夫 (東京都建築士事務所協会墨田支部、株式会社倉持設計工房)
1 船上にて魚を掛けたところ。
2 九州にて、ヒラマサ。
3 トカラ列島にて、GT。
4 男女群島にて、エイ。
5 船上から見た、硫黄鳥島。
6 船上から見た夕日。
ビギナーズラック
きっかけは約30年前。知人の建築士に誘われて、船に乗船し、初めて本格的な形での釣りをした。「ビギナーズラック」という言葉があるが、自分がその本人となった。
一緒に行った知人に申し訳ないような、大物を釣ってしまった。そこから、一気に釣りを楽しむ生活が始まった(1)。今振り返ると、人は些細な経験で、一生に繋がる楽しみを得ることができる、ということだと思う。
食べることが基本
今は、色々な釣り仲間グループに参加する毎年を送っている。宿泊を伴う「遠征釣り」にも行っている。釣る獲物は、基本的に青物狙いがベースであるが、釣り仲間の意向や、行く先々、仕事との兼ね合いも加味しながら、セレクトをしている。
たとえば長崎県では、ヒラマサを釣り上げた(2)。掛かってから、格闘してやっと釣り上げた魚。極力、食べることが基本スタイルである。近年は、自分で捌くことも覚えた。包丁も砥石も揃えた。ただし、あまり食さない魚もある。その場合には、海にリリースすることもある。
写真3は奄美大島遠征でロウニンアジ(GT、Giant Trevally)を釣った時。
写真4巨大なエイ(怖くて触れなかった)を釣った時。
釣りに関しては、私の奥もそこそこ理解があるようで? ときどき遠征には同行する。もっぱら専属カメラマンだったが。
海に行くと、食物連鎖や、自然の縮図・構図を感じる事もできる。太陽、風、鳥、小魚、それより大きな魚、海藻……。人間が海を汚してはいけないなという、環境への興味も出てくる。
自然の縮図を感じ取ること
硫黄、鳥島を通過する際、船から見た光景(5、6)。船に乗っていると、私たちの住む大地を、海から眺めることになる。これも、自身の楽しみのひとつなのかもしれない。
海や大地などの自然を感じる趣味として、自分にはなぜだか釣りがフィットした。建築設計という業務をしている自分にとって、自然の縮図を感じ取ることは、とても大事だと思っている。これでバランスをとっているのかもしれない。今はコロナ禍で遠征を控え気味であるが、いずれまた遠くの海の魚が釣れることを、楽しみにしたい。
倉持 健夫(くらもち・たけお)
東京都建築士事務所協会墨田支部、株式会社倉持設計工房
1970年 茨城県生まれ/1992年 浅野工学専門学校建築工学科卒業/1998年 倉持設計工房開業/2008年 株式会社倉持設計工房設立
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